上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2八同金と馬を取った変化手順の局面。ソフトの評価値-954で後手優勢。
4六に後手の馬がいる状態で▲4八香と打ったので、△2八馬▲同金とした形です。
実戦は△2八馬に▲同玉だったのですが、▲同金も気になっていました。
ただし、▲2八同金はあまりいい手でないようで▲2八同玉は正着だったようです。
▲2八同金の局面は寄せ形がはっきりしないと思っていましたが、ここでは張り付く手があったようです。
▲2八同金以下△3九金▲1四歩△3七桂で、ソフトの評価値-99963で後手勝勢。

この手順の△3九金と張り付くのは2九の地点に狙いをつけた手ですが、△3九銀という手も気になります。
△3九銀は2八の地点狙いをつけた手でこの手も魅力的にうつるのですが、2八の金を斜めに誘うのに手数がかかるのと△2八銀成▲同玉としても2段玉になってはっきりしないというのがあります。
先手玉が1九玉にいて後手の飛車が8九にいるので、2九の地点を狙うのが筋のようです。
飛車のラインに間接的に入っている箇所を狙うという考えです。
△3九金に▲1四歩と攻め合いにくると△3七桂という手がありました。
この手も2九の地点を狙う手で詰めろになっており、▲同金なら△2九金まで詰みです。
△3七桂以下▲同桂△3八銀▲同銀△同金で、ソフトの評価値-99980で後手勝勢。

この手順の興味深いところは、2九の地点を狙うのに2九の桂馬を取らずに▲3七同桂として2九の地点のスペースを一時的にあけることです。
▲3七同桂に△3八銀が継続手で、この手も次に△2九金以下の詰めろなので▲同銀としますが△同金が開き王手になります。
後手は桂馬を捨ててから寄せにでる手で、龍と金と持ち駒の銀の3枚の攻めでぎりぎりですがこれで寄り形のようです。
△3八同金以下▲2九香△2八金▲同玉△2七金▲同玉△2九飛成▲2八桂△3八銀▲1七玉△1五香▲1六銀△同香▲同玉△1八龍▲1七金△2七銀不成▲2五玉△2四銀打まで詰みです。
この手順は△2八金~△2七金~△2九飛成の筋で寄っているようで、少ない攻め駒でも急所をつくと寄り形のようです。
なお最初の局面図から、△3九金に▲8二角は△7三歩と角の利きを止める手があります。
また△3九金に▲5六角なら△2九金▲同金△7九飛成▲3一角成△同金▲2八金打△3九銀▲3八金寄△4九角で、ソフトの評価値-1102で後手優勢。
この手順の▲5六角は2九の地点の補強と飛車取りになっています。
▲5六角には△2九金~△7九飛成として7五の角に狙いをつけるのがいいようです。
先手は▲3一角成~▲2八金打と粘りにでますが、△3九銀~△4九角で後手が指せているようです。
この手順が先手としても粘りが利くようでまだ終局までに手数はかかりますが、後手も少しずつポイントが上げるような指し方をするようです。
飛車のラインを活かした攻め方が参考になった1局でした。

















