3筋の歩を突き捨てから2筋の交換

上図は、角換わりからの進展で△7五同銀と歩を取った局面。ソフトの評価値+92で互角。

角換わりは一般的に先手が指しやすいイメージがあっても、後手の方に作戦を決めるケースが多く先手はそれに対応することになりやすいです。

後手番の方の研究している展開になりやすく、先手番で角換わりを選択すると色々な戦型の対応を知っていないと指しづらいです。

何となく棋譜を見るのと実際に自分が考えて指すのは全くイメージが違っていることが多く、気がついたら指しにくい形になっていたということが多いです。

出てきそうな形を事前に研究していればいいのですが、自分が指していない将棋はあまり身が入らず実際の対局での検討がほとんどです。

局面の△7五同銀に実戦は▲2四歩と突きましたが、この手はよく見かける手でソフトの推奨手でした。

ただしソフトの候補手として▲3五歩もあったので、この機会に調べてみます。

推奨手でない手を調べてもあまり意味がないのかもしれませんが、▲3五歩を指しても後手有利にはならないようです。

△7五同銀以下▲3五歩△同歩▲2四歩△同歩▲3四歩で、ソフトの評価値+145で互角。

この手順は3筋の歩を突き捨てて▲2四歩とします。

3筋の歩を突き捨てると△3五同歩と後手の歩が伸びる形で、後手の持ち駒に桂馬が入れば△3六桂のような手があります。

また▲4八金▲2八飛型では、後手の持ち駒に銀が入ると△3九銀のような手があります。

先手陣はバランス型で薄いので、1つでも穴ができると直ぐに突破されてしまいます。

ただし、先手も攻め味がないと受けばかりでは面白みがありません。

3筋を突き捨てるのはリスクが高いのですが、後手もこの形はあまり想定していないケースもありそうです。

△2四同歩に▲3四歩と打てるのが3筋の歩を突き捨てた効果です。

▲3四歩に△同銀は▲5五角があるので、△4四銀とするか△2二銀のどちらかです。

▲3四歩に△4四銀なら▲2四飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+127で互角。

この手順は先手は▲2九飛と1段飛車に引く形で、2筋の歩を取って引くので手の流れはいいです。

▲2九飛に△8六歩なら▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲4五歩△5五銀▲8七歩△7六飛▲7七歩△7五飛▲5六歩で、ソフトの評価値+431で先手有利。

この手順はうまくいきすぎですが、先手は1段飛車にしているので8筋で銀交換になっても直ぐに▲8七歩と受ける必要はありません。

それが1段飛車のいいところで、▲4五歩と銀取りに突くのがいいようです。

△5五銀と浮き駒にさせて以下飛車を追ってから▲5六歩の銀取りで先手が指せているようです。

△4四銀から8筋の銀の交換は少し無理みたいなので、後手は銀交換を目指さずに指すようです。

▲3四歩に△2二銀なら▲2四飛△2三歩▲2九飛で、ソフトの評価値+131で互角。

この手順は△2二銀と引かせてから▲2四飛~▲2九飛とします。

先手は1歩損ですが、後手が壁銀になったのと3四の歩の拠点ができた形です。

ここから後手が動くのか自重するのかで展開が違ってきますので、また別の機会に調べます。

3筋の歩を突き捨てから2筋の交換が参考になった1局でした。

局面をおさめて穴熊にする

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲6八角と引いた変化手順の局面。ソフトの評価値-105で互角。

4六の角が▲6八角と引いた形です。

実戦からかなりかけ離れた変化手順の局面なので今後の指し方を調べてみました。

後手として気になるのが3つあって、1つ目は6四の銀の活用で△7五銀~△8六歩の筋を目指すのかどうかです。

2つ目は、後手が△1二香から穴熊を目指す展開が可能かどうかです。

△1二香と上がっているので穴熊を目指したいのですが、先手も仕掛けのチャンスを狙っているとそこまでの余裕があるかどうかです。

3つ目は5二の金が浮いていることです。

△4四歩~△4三金右とすれば駒の連携は取れますが、△1二香と上がっている形に有効かどうかの判断が難しいです。

6四の銀の活用を優先すると穴熊を目指すのは難しくなるので、どちらかを選択することになりそうです。

▲6八角に△7五銀▲7九飛△8六歩▲同歩△同銀▲7四歩で、ソフトの評価値+22で互角。

この手順は後手は△7五銀~△8六歩と銀を前進する指し方です。

8筋は後手の方が攻め駒が多いのでうまく攻めれば8筋から成り駒ができそうな気もしますが、振り飛車は飛車と角を少し後手の攻めから遠ざけた形になっています。

8筋を突破できて駒得して飛車が成りこめれば理想ですが、そんなに簡単にはいかないようです。

△8六同銀に▲7四歩と合わせるのがうるさい手です。

▲7四歩に△同歩なら▲同飛△7三歩▲5四飛のような感じです。

先手は飛車を縦と横に使う展開で、攻めがやや細くても結構うるさいです。

このような展開になると8六の銀がやや重たいのと、5二の金が浮いているのが気になります。

▲7四歩には△7五銀として、以下▲7三歩成△同飛▲7六歩△6四銀▲6五歩△同銀▲7五歩で、ソフトの評価値+123で互角。

この手順は後手は局面をゆっくりしようとするのに対して、先手は仕掛けのチャンスを狙う展開で、これも5二の金が浮いているので後手は激しい展開にはしづらいです。

やはり後手は自ら動くのは少し危険なようです。

▲6八角に△5一金▲7八飛△1一玉▲7六銀△2二銀▲6五歩△5三銀で、ソフトの評価値-139で互角。

この手順の△5一金ですが、数手前に△5二金と上がっているので手損になります。

ただし、4二の角のひもがついた形で浮き駒がなくなったのは大きいです。

▲7八飛は後手の6四の銀から遠ざけた形で、後手は△1一玉と穴熊を目指します。

数手前に△1二香と上がった手が活きてきました。

▲7六銀は▲7八飛と引いた手の効果で、銀を前線に出して仕掛けを狙います。

以下△2二銀と穴熊のふたをして▲6五歩に△5三銀と引く形です。

後手は△6四銀と出た手が△5三銀と引く形ですが、金の浮き駒がなくなったのと穴熊が完成したのが大きいです。

後手はまだ固めるなら△4一金~△3一金寄とすることも可能です。

また先手が▲6五歩と突いた形なので、後手から△3三角とのぞくような手もありまずまずのようです。

自分は△6四銀と出たからには△7五銀~△8六歩を目指すのかと思っていたので、この発想はあまり気がつきませんでした。

局面をおさめて穴熊にするのが参考になった1局でした。

対三間飛車の駒組み

上図は、先後逆で先手三間飛車からの展開で▲6八角と引いた局面。ソフトの評価値-74で互角。

7七の角が▲6八角と引いた形です。

最近の大会で自分の対振り飛車では三間飛車が圧倒的に多く、以前に多く指された四間飛車はほとんどありません。

三間飛車は石田流模様に組める狙いがあるのと、相穴熊の場合に事前に研究しやすい形のようです。

指し慣れてくるとちょっとした評価値などは経験値で補えることができ、あまり気にしなくなるのかもしれません。

自分は対三間飛車の石田流模様の戦型はそれなりに調べていたのですが、本局では全く冴えない展開になりました。

実戦は▲6八角以下△8四飛▲7六飛△6四銀▲5七角△4二角▲6五歩で、ソフトの評価値+390で先手有利。

この手順は対局中もどこかでおかしくしたなと分かっていましたが、気がついたら時間だけが過ぎていました。

完全に後手の失敗のケースで、対局中にどこが悪かったかなどと反省するようでは目の前に将棋に集中できていません。

後から振り返ると△8四飛が形だけで指した手で、△6四銀との組み合わせがまずかったです。

△8四飛は部分的にある手なのですが、▲5七角とされるといつでも▲7四歩△同歩▲6五歩や単に▲6五歩のような筋があります。

それを全く軽視しており、特に△6四銀型で▲6五歩と突くと銀取りになるので、余計に先手の技がかかりやすい局面になりました。

事前に調べてはいてもちょっとした形の違いを理解していないと、形だけで指して気がついたら相手の狙いにはまっていたというパターンです。

自分が以前調べていたのは△8二飛型で△6四銀~△4二角のような形だったので、本局では通用しませんでした。

▲6五歩に△同銀▲7九飛で、次の▲6六歩の銀取りが受けづらいです。

今回の失敗はいい勉強になりました。

△8四飛では△6四銀がありました。

△6四銀▲7四歩△同歩▲同飛△7三歩▲7八飛△1二香▲7六飛△4二角▲4六角△8三飛▲6八角△8二飛▲4六角△8三飛で、ソフトの評価値-70で互角。

この手順は△8二飛型のときに△6四銀と上がる手です。

先手は7筋の歩を交換してから▲7八飛としましたが、△1二香があまり浮かばない手です。

後手としては5二の金が浮いているのが少し気になるところなので、このタイミングでの△1二香が指しづらいです。

本局の後手の構えが△3二金型なので、理想的には手詰まりになれば穴熊を目指したいようです。

ただし先手も後手に穴熊にさせないように早い動きをみせてきます。

△1二香に▲7六飛も浮かびにくく、▲7八飛としてからの▲7六飛なので先手は手損をしています。

先手の▲7六飛は▲7七桂と跳ねる狙いや、▲4六角として後手の飛車を間接的に狙うような意味があるようです。

▲7六飛とすることで後手から△8六歩には▲同歩や▲同飛のような受けができます。

▲7六飛に△4二角とするのはよくある手で、△6四銀型なので▲7七桂には△7五銀が飛車が取られてしまいます。

よって先手は▲4六角として後手の飛車を間接的に狙いますが、△8三飛もあまり見ない手です。

先手の角のラインを事前に受けたのと、7三の地点の補強の意味があるようです。

ただし△8三飛も一時的にあまりいい形でないので、▲6八角と引いて以下△8二飛に▲4六角△8三飛で千日手模様になります。

後手としては、▲7六飛型のときに△6四銀と△4二角の形なら△7五銀と活用するのが筋のようです。

ここら辺は居飛車が先手か後手かの違いや、後手の囲いが左美濃か穴熊模様を目指すかなどで局面の指し手が微妙に違ってくるようです。

また振り飛車も精度のいい手を指せば互角の範疇であり、居飛車としても結構大変な感じです。

大会レベルでこの形だと振り飛車でも十分に戦えるので、三間飛車は人気があるようです。

対三間飛車の駒組みが参考になった1局でした。

開き王手で寄り筋

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4五歩と突いた局面。ソフトの評価値+2438で先手勝勢。

△4五歩は盤上の駒を移動して玉のスペースを広くする手で、このような手は少し見えにくいです。

△4四玉から上部脱出になるとかなり面倒なので何とか仕留めたい形です。

本局は序盤からここまでできすぎというほどうまく指していたのですが、ここから手が崩れておかしな将棋になってしまいました。

できすぎと言ってもここまでも何度かあったチャンスをものにできなかったのですが、相手の方もそれを逃がしたこともありと形勢が維持できていました。

本局はこのあたりがラストチャンスだったようです。

実戦は△4五歩に▲2五桂と跳ねたのが少し甘かったようです。

▲2五桂では▲4二桂成がありました。

▲4二桂成△同玉▲4四香△3三玉▲2五桂△2四玉▲2六金で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順の▲4二桂成は開き王手ですが、この手が見えていませんでした。

▲4二桂成に△4四玉は▲4三金まで詰みです。

▲4三金の形は9一の角と3六の歩がよく利いています。

▲4二桂成に△5四歩は▲4三金△6二玉▲7三銀以下詰みです。

▲4二桂成に△4三桂なら▲2五桂△2四角▲3三銀△同角▲5三金△3一玉▲3三桂成で、ソフトの評価値+50000で先手勝勢。

この手順は△4三桂には遊んでいる1七の桂馬を▲2五桂と活用できれば、桂馬と香車2枚の計3枚の配置がよく後手玉を寄せきれそうです。

よって▲4四香に△3三玉としましたが、▲2五桂が意外と厳しく△2二玉は▲3三銀以下詰みなので△2四玉としますが、▲2六金で後手玉が必至になりました。

▲2六金で必至なのかと思いがちですが、▲3三銀と▲1三銀と▲3五銀からと▲1五銀からの詰み筋を受けることができません。

また2六の金を外す手があればいいのですが、その手もありません。

ぎりぎりの寄せですがぴったりです。

▲4二桂成とすれば後手玉が寄り筋だったのですが、この手が見えなかったのが痛かったです。

なお最初の局面図から実戦は▲2五桂△6四銀に▲6五銀としたのが少し甘かったです。

△6四銀に▲6五銀では▲4二桂成がありました。

▲4二桂成△5五龍▲6五銀で、ソフトの評価値+2319で先手勝勢。

この手順は△6四銀にも▲4二桂成と開き王手をする手がありました。

▲4二桂成に△同玉なら▲3三金△3一玉▲3二銀まで詰みです。

これは▲2五桂と跳ねた手の効果です。

よって▲4二桂成に△5五龍としますが、これは△6四銀と打ったからできる受け方です。

△6四銀に▲6五銀と合わせる手がありました。

この▲6五銀は7七に桂馬がいるので成立する手ですが、少し難易度が高い手になります。

▲6五銀に△同銀なら▲5五角成があります。

また▲6五銀に△6九龍なら▲6四角成で、ソフトの評価値+99993で先手勝勢。

▲6四角成に△同歩なら▲5二金△6三玉▲7四銀打まで詰みです。

▲6四角成に△同龍なら▲5七香△5五香▲5二金△4四玉▲3三銀まで詰みです。

▲6四銀に△6五同龍寄なら▲同桂△5四玉▲5二飛△5三歩▲同飛成△6五玉▲6四角成△同歩▲7六銀打△同龍▲同銀△同玉▲7七飛△6五玉▲5六金まで詰みです。

この手順は後手は龍を捨ててから△5四玉で入玉を目指す形ですが、▲5二飛がぴったいの寄せでした。

中段玉は寄せにくいイメージがありますが、△5三歩▲同飛成に△同銀なら▲5五金で詰みです。

よって△6五玉としましたが▲6四角成以下詰みです。

▲6五銀に△4二玉なら▲6四角成△同歩▲5六香△同龍上▲同銀△同龍▲6三飛△5三金▲3三金△5二玉▲6一飛成まで詰みです。

この手順もうまくいきすぎですが、△4二玉には▲6四角成~▲5六香がぴったりのようです。

▲6三飛と相手の玉に近いところに飛車を打って△5三金と強い受け方をされますが、▲3三金からの詰みがありました。

開き王手で寄り筋なのが参考になった1局でした。

2枚飛車の攻めでも正確に受ける

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△7九銀と打った局面。ソフトの評価値+1469で先手優勢。

本局は仕掛けのあたりから先手が指せている将棋で、有利に時間が長かったせいもありうまくいけば後手玉を寄せきれそうみたいな気持ちになっていました。

この局面は先手優勢になっていますが、先手玉に詰めろがかかっており後手玉に即詰みはありません。

そのため詰めろを受けることになるのですが、ここで形を決めにいったのが少し早かったようです。

実戦は△7九銀以下▲5四桂△5三玉で、ソフトの評価値+681で先手有利。

この手順は▲5四桂と王手をする手で、とりあえず王手をして相手玉を危険にした方がいいと思ったのですが、ちょっとタイミングが早かったようです。

△5三玉で△5二玉なら▲4二金△5三玉▲4三金打△5四玉▲5五金まで詰みですが、△5三玉で後手玉に詰みはありません。

先手に斜めの駒があれば4二の地点に打つ筋はあるのですが、持ち駒にありません。

△5三玉と3段目に玉が上がると、将来4段目から以下入玉模様になることがあります。

中段玉から入玉模様になると、抑えの駒がないとなかなか捕まらないので攻める方は大変です。

できれば▲5四桂のような手は、先手に斜めの駒が入ったときやたくさん駒が入ったときに▲5四桂を含みにして相手玉にプレッシャーをかける方がよかったです。

▲5四桂では▲7八金打がありました。

▲7八金打△8八銀成▲同金△5九飛▲7九香で、ソフトの評価値+1472で先手優勢。

この手順は▲7八金打とする手で△8八銀成▲同金△5九飛は自然な手の流れですが、▲7九香がまず指せません。

中合の香車ですが、歩があれば▲7九歩が浮かびます。

先手は歩切れなので▲7九香と打ったのですが、△同飛成なら▲8九金打として先手の龍取りで受ける手です。

大駒は近づけて受ける手ですが、香車を捨てるので勇気がいります。

▲7九香では▲8九金打や▲8九香なども浮かびますが、▲8九金打は手堅いのですが攻めの戦力が少し落ちます。

▲8九香は金を残すので攻めの戦力はあるのですが、香車という駒が守りの前線にいるのは少し心細く7九の地点と8八の金が狙われるのが気になります。

▲7九香以下△7七龍▲8九金打△7九龍入▲同金△同龍▲8九金打△7一龍▲5四桂で、ソフトの評価値+3037で先手勝勢。

この手順はうまくいきすぎのところはありますが、後手が踏み込んで攻めてきた例です。

先手は穴熊なので2枚の飛車で攻めても耐久性があり、特に持ち駒に金があると金を打って龍取りのような受け方ができます。

この手順を見ると、先手はぼろぼろと駒を取られて手順の駒割りは飛車と金桂香の3枚替えですが、先手玉が安全になったので▲5四桂と打って先手勝勢のようです。

△7一龍の角取りにも▲5四桂が打てる形になれば先手は理想的な展開です。

結局これらは玉の堅さが最後に差になった展開で、後手が攻めの手を繋ごうとしても先手が正確に受けて大きな駒が入ると▲5四桂以下寄り筋のようです。

このような受け方を少しでも取り入れたいです。

2枚飛車の攻めでも正確に受けるのが参考になった1局でした。

歩を使って攻めの拠点を作る

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8二同玉と銀を取った局面。ソフトの評価値+788で先手有利。

先手玉は穴熊で王手がかからないので心強い形です。

攻めに専念すればいいのですが、どのように攻めを継続するかという局面です。

実戦は△8二同玉以下▲6七金△同龍▲6六桂△5六馬▲7三歩△同玉▲8一龍で、ソフトの評価値+923で先手優勢。

この手順は後手のと金を払って▲6六桂と攻めの拠点の桂馬を打つ手で、以下先手は▲8一龍と桂馬を補充して優勢になりました。

▲6六桂はソフトの候補手にもあった手で、まずまずの手だったようです。

なお△5六馬▲7三歩に指しづらいですが△同金とされると、実戦的にはまだ大変だったようです。

このあたりまでは珍しく自分の棋力以上にうまく指せている感じです。

なお最初の局面図で有力な手が2通りありました。

1つは△8二同玉に▲6一銀です。

△8二同玉▲6一銀に△7七となら▲7二銀成△同玉▲7七桂△2九龍▲7九歩で、ソフトの評価値+1141で先手優勢。

この手順は▲6一銀と相手の守りの金を攻める手で、△7七とで角を取られますが▲7二銀成~▲7七桂ですっきりします。

△2九龍に▲7九歩と底歩で受けて先手が指せているようです。

7七の桂馬が攻めにも役立ちそうです。

△8二同玉▲6一銀に△7一金なら▲4四角△6二香▲5二銀成△7八と▲7一龍△同玉▲6二角成△8二玉▲7二金△8三玉▲7五桂△同馬▲7三金打△同桂▲同金△9三玉▲7一馬まで詰みです。

この手順はうまくいきすぎですが、△7一金と引いたときに▲4四角とした手が▲7一角成の厳しい狙いがあります。

△6二香は甘い受けですが▲5二銀成が次に▲7一龍で厳しく、▲5二銀成がぬるいようでも狙いのある手でした。

もう1つは△8二同玉に▲6七金△同龍▲7五歩です。

△8二同玉に▲6七金△同龍▲7五歩で、ソフトの評価値+915で先手優勢。

この手順は実戦と同じ▲6七金ですが、△同龍に▲7五歩が浮かびにくいです。

▲7五歩に馬が逃げるのは7五の歩が攻めの拠点として残るので、▲7四桂や▲7四銀の筋が生じます。

よって▲7五歩に△同馬とします。

▲7五歩△同馬▲7六銀打△同馬▲7四桂で、ソフトの評価値+1411で先手優勢。

この手順は△7五同馬に▲7六銀打として馬と龍の両取りをする手がありました。

△同馬の瞬間に▲7四桂とする手が盲点で、▲7六同銀だと△同龍で▲7四桂は△同龍とされてしまいます。

ちょっとしたタイミングの違いで▲7四桂と打てるのが大きく、△7三玉なら▲7六銀△同龍▲8一龍が生じます。

なお▲7六銀打に△7七龍なら▲同桂△6四馬▲5一飛△7一歩▲6二金△7三金打▲7一飛成で、ソフトの評価値+2731で先手勝勢。

この手順も何気ないようですが、先手はうまく駒を活用しています。

歩を使って攻めの拠点を作るのが参考になった1局でした。

と金攻めの受け方

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△4七飛成とした局面。ソフトの評価値+456で先手有利。

後手は2七の飛車を△4七飛成とした形です。

後手からは△5七歩成のと金攻めが見えています。

この戦形では歩を垂らしてと金を作れば、相手の守り駒の金駒1枚と交換になりやすいです。

穴熊は金駒を早く剥がせば有利になりやすいので、と金攻めはかなり有効です。

対局中は△4七飛成に先手の指し方が分からなくてあまりいい感触ではなかったのですが、▲6五桂と打ちました。

△4七飛成以下▲6五桂△同銀▲同銀△5七歩成で、ソフトの評価値+67で互角。

この手順の▲6五桂は部分的には普通の手で、このやりとりは銀と桂馬の交換になって先手が駒得になりますが△5七歩成とされます。

△5七歩成は次に△6七とで守りの金が取れそうです

△5七歩成の局面の駒割りは先手の銀香得で大きく駒得していますが、7八の金を取られると銀香と金の交換でそんなに駒の損得がありません。

5七のと金を作られるのは仕方ないですが、気がつかない受け方がありました。

▲6五桂では▲5八歩がありました。

▲5八歩△同龍▲5九香△4七龍▲6五桂△同銀▲同銀△5七歩成▲同香△同龍▲7一銀で、ソフトの評価値+495で先手有利。

この手順の先手の細かい受け方は全く気がつきませんでしたし、あまり見たことのない受け方でした。

▲5八歩と打っても△同龍であまり効果がないと思っていましたが、▲5九香が継続の受けの手でした。

▲5九香に△4七龍としていつでも△5七歩成の筋が残ります。

△5七歩成に▲同香なら△5六歩、▲同銀なら△5八歩で香車が取られそうです。

△4七龍と逃げられてあまり効果がないのかと思いましたが、このタイミングで▲6五桂と打つのが盲点です。

△同銀▲同銀△5七歩成までは自然ですが、▲同香△同龍とあっさりと金を払って香車を捨てる形で以下▲7一銀と引っかけます。

この部分的な駒割りは銀と桂香の2枚替えで先手が少し駒損ですが、元々は先手が少し駒得をしており▲7一銀の時点の駒割りは先手の銀得です。

先手として大きいのは、と金を払って穴熊の金駒が3枚残っていることです。

さっぱりした形になって先手としては嫌な筋がなくなりました。

▲7一銀以下△7二金左なら▲8二銀成△同角▲2二龍△7一銀▲8五歩で、ソフトの評価値+885で先手優勢。

この手順の▲8二銀成に△同金なら▲2二龍△6四歩▲6三金△6五歩▲7三金△同桂▲7一角△7二金打▲8二角成△同金▲4四角△8一銀▲7一金で、ソフトの評価値+511で先手有利。

これらの手順は相手の金駒を1枚でも薄くして、玉が少しでも見えやすいように意識します。

相手玉を寄せきるまではまだ大変ですが、先手が少し指せているようです。

と金攻めの受け方が参考になった1局でした。

角を引いて受けに使う

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△6二金と寄った局面。ソフトの評価値+1373で先手優勢。

7二の金が△6二金と寄った形です。

後手は▲5二とを受けるために△6二金としたのですが、この辛抱はなかなかできないと思っていました。

対局中は先手が指しやすいと思っていましたが、かなり大差になっているのは気がついていませんでした。

駒の損得はなくても先手は龍とと金ができているのが大きいようです。

このような将棋を確実にものにしたいのですが、これが簡単にできません。

実際に相手玉を詰ますまではかなり手数がかかり、優勢を維持するのは大変です。

実戦は△6二金以下▲1一龍△2三飛▲5二と△同金▲1二龍△2二歩▲2三龍△同歩▲1二飛△6二金▲1三飛成で、ソフトの評価値+667で先手有利。

この手順は先手は香車と桂馬を補充する展開で、できれば駒得という成果が欲しかったです。

飛車交換になって相手の持ち駒に飛車が入るのはやや面白くないところはありますが、先に香車と桂馬を補充したのは大きいと思いました。

ただしこの指し方はあまりよくなかったようで、後手は△5六歩と伸びているので将来△5七歩成とする形になれば先手は金駒が1枚取られる可能性があります。

また▲1三飛成に△2七飛とすれば、2九の桂馬と1九の香車も相手の飛車で取らそうな形です。

桂馬と香車を取られると先手の駒得が消えます。

後手に楽しみができる形になったので、先手は自らこの手順を選択したのはもったいないようです。

▲1一龍では▲6八角がありました。

▲6八角△5七歩成▲同角△7二金▲5二と△5四飛▲6一と△5一歩▲1一龍で、ソフトの評価値+1795で先手優勢。

この手順の▲6八角ですが、角を引いて5七の地点を補強するのは全く考えていませんでした。

7七の角は△5五銀とぶつけたときの受けの駒という認識があったので、角を動かすとう発想がありませんでした。

後手の△5七歩成は飛車先を軽くする手で、先手は▲同銀と▲同角と少し迷います。

自分は▲同銀かと思っていましたが、ソフトは▲同角でした。

▲同銀だと先手の角が重たいので、▲同角として軽くする形のようです。

角が質駒になりますが、後手は角を有効に使えるところがありません。

さすがに△5七同飛成は▲同銀で手が続かないので△7二金左としましたが、▲5二とがと金の活用です。

△5四飛の辛抱に▲6一とが少し指しづらいかと思いましたが、いつでも▲6二とや▲7二龍と金を取る手があります。

また▲1一龍~▲7一とのような活用もあります。

△5一歩は先受けの手ですが、▲1一龍と香車を補充します。

この局面がかなり差がついたようで、これが実戦だと正確に形勢判断ができていないです。

少し指しやすいと思っても優勢までは全く浮かばないです。

▲1一龍以下△6五銀▲5五歩△6六銀▲同角△5五飛▲同角△同角▲5九飛△8八角成▲同玉△7五歩▲7一銀△7三銀▲2二龍△7六歩▲5一飛成で、ソフトの評価値+2328で先手勝勢。

この手順は▲5九飛という指し方が難しく、△8八角成とされても▲同玉で後手は手が続かないようです。

△7五歩に▲7一銀と相手の金駒を狙う指し方で、相手が△7三銀と受ければ先手陣はさらに安全になります

これらの指し方も簡単ではありませんが、少しでも取り入れたいです。

角を引いて受けに使うのが参考になった1局でした。

手堅く受けに回って指す

上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△5六歩と歩を取った局面。ソフトの評価値+762で先手有利。

後手の三間飛車に相穴熊の戦型になりました。

将棋は先手が数手前に▲2四歩~▲2三歩成とと金をできる展開で、この局面は先手が少し指しやすいと思っていましたが、後手も△5六歩と歩を取り込んで読み筋のようでした。

普通は2筋にと金を作らせないようにすると思っていたので、このような指し方もあるのかと少し驚いていました。

実戦は△5六歩以下▲3二とで以下変化手順で△5七歩成▲4二と△同飛▲5七銀△3三桂で、ソフトの評価値+136で互角。

この手順は▲3二とに実戦は△1三桂だったのですが、△5七歩成がありました。

先手は▲4二とでと金を捨てて▲5七銀とと金を取りますが、△3三桂という捌きの手がありました。

このような手は居飛車側からすると見えにくく、△2二歩のような受けが最初に浮かぶので感覚がいまひとつです。

△3三桂は桂取りを防ぎつつ次に△4五桂のような桂馬の活用があり、取られそうな桂馬が5段目まで活用できれば振り飛車としては満足です。

△3三桂に▲2一飛成や▲2三飛成はありますが、と金を捨てての空成りなので手の流れとしてはやや不満です。

なお実戦の△1三桂もソフトの候補手の1つで有力な手だったようで、この手も対局中は見えてなかったです。

▲3二とでは▲5八歩がありました。ソフトの評価値+747で先手有利。

この手の▲5八歩は対局中には見えていたのですが、少し受けすぎかと思って指せませんでした。

▲5八歩と受けると2三のと金と先手の飛車を活用するのに手数がかかると思ったのですが、一旦受けに回ってから攻める方法を考えた方がよかったようです。

▲5八歩以下△5七歩成▲同銀△7五歩▲4四角△2六歩▲同飛△4二飛▲1一角成△4七飛成▲6八銀で、ソフトの評価値+558で先手有利。

この手順も少し驚いたのですが、△5七歩成と成り捨てて手を繋げるようです。

△5七歩成に▲同歩なら△5六歩▲同歩△同飛▲3二と△1三桂▲2一飛成で、ソフトの評価値+561で先手有利。

この手順もありそうですが、7七の角が使えていないのが少し不満です。

▲5七同銀とすれば先手の角の利きが通りますが、反面7筋が少し手薄になるので一長一短です。

△7五歩は先手の角頭を狙った手で、▲4四角が待望の角の活用です。

しかし後手も△4二飛~△4七飛成があるので▲4四角は少し指しにくいかと思いましたが、以下▲1一角成と馬を作って香車を補充します。

△5八龍に▲6八銀と引いて先手が少し指せているようですが、実戦的にはまだ大変です。

自分は2筋のと金がじっくりと活用できる展開をイメージしていましたが、そんなに簡単にことは運ばないようです。

後手も何かと手を作ってきて先手もそれに対応する必要があり、先手はと金の活用はそんなにできてなくても香車を補充して馬を作れて有利を確保するというのが難しい判断です。

このように調べるとソフトで有利になっても結構難しいです。

手堅く受けに回って指すのが参考になった1局でした。

入玉模様に指して勝勢にもっていく

上図は、相居飛車の力戦型からの進展で△4九飛成と金を取った局面。ソフトの評価値+487で先手有利。

この局面はまだ大変ですが、ここで先手の手番なので少し指せているのかと思っていました。

このような先手の玉の薄い局面は流れ弾があたることもあるので、慎重にしないとやり損なうことがあります。

玉が薄い局面はやや悲観的に局面を見ることが多くなり、あまり形勢判断が正確にできません。

この局面で先手有利となっていますが、いまひとつ理解できていません。

後手は金駒3枚で囲っているのに対して、先手陣は金と銀がばらばらで裸玉に近い形です。

実戦は▲2三桂△5九龍▲5八歩で以下変化手順で△5三香▲6六玉△2二金で、ソフトの評価値-63で互角。

この手順の▲2三桂は安い駒で相手の守りの金を狙う手で、攻めるならこれしかないかと思っていましたがソフトの候補手にも入ってなかったです。

部分的には悪くない手かと思っていましたが、後手は△5九龍▲5八歩に変化手順で△5三香がありました。

5筋に玉がいるので△5三香は浮かびやすい手ですが、▲6六玉のタイミングで△2二金が浮かびにくいです。

さすがに金と桂馬の交換は避けるということで、6六に玉がいるので▲2二同馬とすることができません。

この展開になると9九の馬が攻めの活用が難しく守りのみになりそうで、攻めの迫力が半減している形です。

後手は△5八龍や△3九龍など指したい手があるのでそれまでに先手がうまい攻め筋があればいいですが、後手陣もそれなりにしっかりしています。

△4九飛成の局面では有力な手が2つありました。

1つは△4九飛成に▲3三桂です。

△4九飛成▲3三桂△で、ソフトの評価値+326で先手有利。

この▲3三桂は仮に推奨手でも指しにくい手で、相手の持ち駒に桂馬が入るといつでも桂馬で王手をする筋があります。

そのような先入観があるので読みが入ってないと指せないです。

▲3三桂に△同銀なら▲同馬△5九龍▲5八歩△5三香▲6六玉△2二銀▲3四馬△3三歩▲4五馬△4四金▲2七馬△3九龍▲6一銀で、ソフトの評価値+502で先手有利。

この手順は▲3三桂に△同銀▲同馬から後手が攻める手で、以下△2二銀と自陣に金駒を埋めます。

金駒を埋められると後手玉は簡単に寄りませんが、その分攻めの戦力が劣るので後手の攻めが少し細くなります。

先手は無理やりに攻めを継続させるのでなく、後手陣の駒の体力を計算するのも大事みたいです。

▲3三桂に△3二玉なら▲4一銀△同金▲2一角△2三玉▲4一桂成で、ソフトの評価値+988で先手優勢。

この手順は▲4一銀~▲2一角が入ると先手の攻めが継続できているようです。

もう1つは△4九飛成に▲1一馬です。

△4九飛成▲1一馬△5九龍▲6六玉△6四香▲7七玉で、ソフトの評価値+965で先手優勢。

この手順の▲1一馬は、ぬるいような手にも見えますのでかなり指しにくいです。

香車を補充したのと敵陣に馬が入ったということは分かるのですが、後手は△5九龍~△6四香と王手ラッシュできます。

△6四香に▲7七玉とした形がまだ先手玉は不安定にも見えるのですが、この局面は先手有利になったようです。

先手玉の近くには金駒1枚ですが、遠くから龍と馬が利いておりこれが意外と連携がいいようです。

また先手は8筋から入玉する含みもあり、先手は8筋に龍が利いているのも大きいです。

▲7七玉以下△2二歩▲4八銀打△5八龍▲5九香△6七香成▲同金△7八金▲6六玉△6五銀▲7五玉△6七龍▲5二香成△同玉▲8四玉で、ソフトの評価値+2707で先手勝勢。

この手順で興味深いのは先手勝勢といっても相手玉を寄せるのでなく、自玉を4段目から入玉できる形を目指しています。

自玉を入玉模様で安全な形にするというのは評価値的にもかなり価値が高いようで、将棋は攻めるだけでなく受けの手を指しても評価値は上がるようです。

このような指し方が終盤でできると手の見え方が少し幅広くなるようです。

入玉模様に指して勝勢にもっていくのが参考になった1局でした。