上図は、先後逆で居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で▲2八同玉と馬を取った局面。ソフトの評価値-828で後手優勢。
4六に馬がいるときに▲4八香と打たれたので△2八馬と金を取って▲同玉とした形です。
対局中は先手に攻めさせられていると思っていましたが、この局面はまだ後手が指せていたようです。
▲2八同玉に少し無理かと思って△3七桂と打ちましたが、この手は珍しくソフトの推奨手と一致していました。
△3七桂としても攻めが途中で頓挫するかと思っていましたが、そうでもなかったようです。
後で振り返ると△3七桂では△1五歩と手を戻して次に△1六桂と打つのもあったかと思いましたが、これは意外ともつれてくるようです。
▲2八同玉以下△1五歩▲1三歩△同香▲1四歩△同香▲4三香成で、ソフトの評価値-669で後手有利。

この手順は△1五歩と受けに手を戻すと▲1三歩~▲1四歩の筋が生じます。
△1四同香の形は1二の地点と1三の地点に空間があくので、先手に歩が入れば▲1二歩とか▲1三歩のような手が生じます。
この形になると後手もかなり神経を使い、自陣を見るケースが多くなります。
▲4三香成に△同金は▲1三歩が詰めろになり、△同銀は▲1二香まで詰みです。
▲1三歩に△同桂は▲3一角成で後手玉に受けがありません。
4枚の穴熊も端に手が入るとあっさりと詰めろがかかってしまいます。
このような展開になると、△1五歩と受けに手を戻したのがかえって相手の攻めが早くなる感じです。
厳密には▲4三香成に△4二歩と受けてまだ後手が指せているようですが、守りの金が相手の安い駒で1枚取られるのでできれば避けたいです。
このような見極めは対局の短時間で判断するのは結構難しく、その局面によって異なるとしか言いようがなさそうです。
自分の場合は、読みというよりその場の雰囲気で選ぶことが多いような気がしますので安定感がいまひとつです。
本局の△3七桂に▲同玉としましたが、▲同金の方が気になっていました。
△3七桂に▲同玉なら△2九飛成で桂馬を取り返せるという理由からですが、▲3七同金に△3九銀に▲3八玉の変化が分かっていませんでした。
△3七桂▲同金△3九銀▲3八玉△2八金▲4七玉△4八銀成で、ソフトの評価値-2028で後手勝勢。

この手順の△3九銀に▲1七玉は、△1五歩が次に△1六歩以下の詰めろになってます。
よって△3九銀に▲3八玉としましたが、△2八金~△4八銀成とあっさり指す手がありました。
自分もこの手順は少し頭に浮かんだのですが、相手玉にどの程度効いているのかが分かっていませんでした。
評価値は後手勝勢になっていますが、そんなに大差なのかという感じです。
△4八銀成以下▲同玉△2九飛成▲3八銀打△7九龍▲8六角打△7五龍▲同角△3九角▲5八玉△7五角成で、ソフトの評価値-4931で後手勝勢。
この手順は、△2九飛成▲3八銀打に△7九龍と角取りに逃げるのが角取りの先手になっています。
▲3八銀打に△同金とする手もありそうですが、いつでも△3八金とか△2七金とすることができるので△7九龍としてそれを含みにしています。
▲8六角打は将来▲3一角成を睨んだ攻防の手ですが、この場合は△7五龍~△3九角として角を丸得する手がありました。
ややうまくいきすぎの例ですが、龍を相手玉に迫ることばかり考えてこのような自然な手が見えていませんでしたので、もう少し終盤の手が見えるようにならないといけないです。
終盤の相手玉への迫り方が参考になった1局でした。

















