詰みがある場合は詰ましにいく

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲4四歩と歩を取った局面。ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この局面は後手勝勢なのでどのようにまとめるかですが、対局中はつい時間を使わずに安全に指そうとしてチャンスを逃がしました。

実戦は▲4四歩△3三金寄▲6八金で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順の△3三金寄は相当甘い手だったようで、相手玉に寄せがあるかをもう少し考える必要がありました。

評価値は変わっておらず後手勝勢に変わりはないようですが、ソフトは悪手判定だったようです。

△3三金寄では△7八龍がありました。

△7八龍▲6八金△6九桂成▲4九玉△4八銀成▲同玉△6八龍で、ソフトの評価値-99976で後手勝勢。

この手順は△7八龍として、次に△6九龍の詰めろを狙うのが分かりやすかったようです。

△7八龍に▲4九玉なら△4八歩以下詰みです。

よって▲6八金としますが△6九桂成がありました。

△6九桂成に▲同金なら△4八龍で詰みなので▲4九玉としますが、△4八銀成~△6八龍と踏み込むのが鋭いです。

△4八銀成では△6八龍で先手玉は受けなしですが、詰みがある場合は詰ませたいです。

ただし△4八銀成からの手順は長いので、実戦ではまず選択はできないです。

今回はどのような詰み手順かを確認するのが目的です。

△6八龍以下▲5八銀△5九龍▲4七玉△4八金▲4六玉△4五歩で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

この手順の▲5八銀で▲4七玉なら△4六歩▲同玉△4八龍▲4七香△4五歩▲同銀△同馬▲同玉△4七龍▲4六銀△5四銀まで詰みです。

よって▲5八銀と合駒をしますが△5九龍~△4八金が継続手です。

△4八金は下から金を打つ手なので金の働きはあまりよくありませんが、これで詰み筋に入るようです。

△4八金に▲3七玉なら△3八金右で、以下▲4六玉なら△4五歩▲同銀△同馬▲同玉△5四銀▲5六玉△4五銀打▲6七玉△6八龍まで詰みです。

この手順の△3八金右に▲2六玉なら△2七金▲2五玉△3三桂▲1六玉△1五歩▲2七玉△2九龍まで詰みです。

よって△4八金に▲4六玉としますが△4五歩と打つ手がありました

8九の馬が何気に詰みに必要な大事な駒のようで、ぱっと見で駒が少ないようでも△4五歩が意外と厳しいようです。

△4五歩に▲3七玉なら△3九龍▲2六玉△3六龍▲同玉△4六飛▲3七玉△3八金左まで詰みです。

△4五歩に▲同銀なら△同馬▲同玉△5四銀▲4六玉△4五銀打▲3七玉△3九龍▲2六玉△3六龍まで詰みです。

どの手順も手数が長く少し浮かびにくい筋もあります。

自分にとって難しい手は△4八金と△4五歩ですが、それ以外にも変化手順の△2七金や△4六飛もありました。

指しにくい手は指す気がしないのであまり考えないことが多いのですが、先入観を捨てて少しでも考えると意外な攻め方が浮かぶケースです。

詰みがある場合は詰ましにいくのが参考になった1局でした。

単調に攻めるのでなく含みをもたせる

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3七桂と跳ねた変化手順の局面。ソフトの評価値-140で互角。

この局面は実戦からだいぶかけ離れましたが後手が9筋に手をつけた形で、その後先手が▲4五歩△同歩▲3七桂と跳ねました。

この局面で気になったのは、後手が9筋から手を作っていくのかまた別の指し方をするかです。

自分が浮かんだのは△9七歩成から攻める手で数手前に9筋から動いた手の継続ですが、この手はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

△9七歩成以下▲同香△9六歩▲同香△8六歩▲同歩△同飛▲7七角△9六飛▲8七金で、ソフトの評価値-158で互角。

この手順は後手の持ち駒に歩がたくさんあるので8筋と9筋から動いていく展開です。

9六の香の形のときに△8六飛とすれば次の△9六飛が受かりません。

自分はここで読みを打ち切ったのですが、先手は意外な受け方がありました。

それが△8六飛に▲7七角△9六飛▲8七金とする受け方です。

後手に香車を取らせるのですが、後手の飛車が狭い形なので▲7七角~▲8七金と飛車にプレシャーをかけます。

▲8七金以下△9八飛成なら▲9七金で、ソフトの評価値-151で互角。

この手順は後手の飛車が取られる形で、▲9七金が盲点です。

最初に▲8八金が浮かんだのですが、これでは龍が逃げきれます。

▲9七金の局面もまだ難しいのですが、飛車を渡す形になるのは後手としても決断がいります。

▲3七桂にソフトは△4四角を推奨していました。

△4四角▲4五銀△5五角▲4四歩△5四銀左で、ソフトの評価値-369で後手有利。

この△4四角はかなり指しにくい手で、自分から相手の攻め駒に角を移動させるので読みが入ってないと指せないです。

先手は▲4五銀とすれば角取りなのですぐに浮かぶ手ですが、△5五角とかわして次に△3七角成を狙います。

ただし先手も▲4九飛と引いている形で△3七角成が飛車取りになりません。

△5五角に▲4四歩もかなり嫌な手ですが、△5四銀左と銀をぶつけるのが盲点です。

攻めの銀と守りの銀の交換は攻めの方が得をするというのがよくある形で、その先入観があると△5四銀左は浮かびません。

自分は最初△5二銀左かと思っていましたが▲4七飛で、ソフトの評価値+41で互角。

この△5二銀左はソフトの候補手にも上がっていないので、手の精度としてはいまひとつのようです。

△5四銀左以下▲4七飛△3七角成▲同飛△4五銀▲6五歩△9七歩成▲同香△8六歩▲同歩△8七歩▲同金△9八銀▲7八銀△3三桂で、ソフトの評価値-326で後手有利。

この手順は▲4七飛と3七の地点を守りましたが、それでも△3七角成がありました。

▲同飛に△4五銀として角と銀桂の交換の2枚替えになります。

後手が少し駒得でも▲6五歩はうるさい手で、▲4三歩成~▲1一角成が狙いです。

▲6五歩の瞬間に後手は9筋と8筋から手を作る展開で、以下△3三桂と跳ねて後手が少し指せているようです。

単調に攻めるのでなく含みをもたせるのが参考になった1局でした。

相掛かりでの手の作り方

上図は、先後逆で相掛かりからの進展で▲3六歩と突いた局面。ソフトの評価値-94で互角。

相掛かりは最近ほとんど自分から指さないのですが、駒組みによってはやむを得ず相掛かり系の将棋に進むことがあります。

実戦は△4一玉▲4五歩△同歩▲同銀△4四歩▲5六銀△7三桂▲5七銀△1四歩▲6六歩△3三角▲7九角△3一玉▲6八角△9四歩▲3五歩△同歩▲4六銀で、ソフトの評価値-379で後手有利。

この手順は後手はじっくりと受けに回る手ですが、指し慣れない戦型ということもあり後手から動くことは全く考えていませんでした。

本来は受けに回るのはあまり好きではないのですが、手の作り方が分かりませんでした。

また以前別の対局で、相手の攻めにしっかり受ければ攻めるのは簡単ではないと指摘されたことがあったので、その気分もあり受けに回ったのもありました。

▲4六銀は先手から動いてきた展開で、こちらは相掛かりの後手番なので受けに回るのは仕方ないという気持ちがあり後手が少しまずくなったかと思っていました。

ただし、この局面は後手有利だったようでこのあたりはあまり形勢判断ができてなかったようです。

先に攻められたら少しこちらが悪いという先入観があったのですが、無理気味に動いてきた手だと正確に対応すれば受けに回っても指せていたようです。

特に相掛かりは手が広い局面が多く、なかなか同一局面にならないので見慣れない形になりやすいです。

見慣れない形はどうしても対局時に形勢判断が甘くなります。

実戦は▲4六銀以下△5四歩で、ソフトの評価値-314で後手有利。

この手順の△5四歩はソフトの推奨手だったようで、自分の棋力からすると出来すぎだったようです。

ただし、▲同歩とされたらそのときに考えようと思っていたのは少し甘く、ソフトは▲同歩なら△8八歩▲同金△4五歩と決戦に持ち込む感じだったようです。

最初の局面図からの△4一玉でソフトは△7三桂を推奨していました。

△7三桂▲1六歩△1四歩▲2六歩△9四歩▲6六歩△4二玉▲7九玉△5四歩▲同歩△同銀右▲5五歩△6三銀▲6七銀上△9五歩▲同歩△9六歩で、ソフトの評価値-129で互角。

この後手の指し方もかなり難しくいくつかポイントがありそうです。

1つは後手玉をどこに囲うかというのがあって、5一の玉の居玉は7三の桂馬がいなくなると将来▲7三角のような筋が生じます。

そのため居玉を避けるのが自然ですが、△4二玉と2段目に玉を構えています。

相手の攻めにあたりの強くなりますが、上部を手厚くする形になります。

また△4二玉は将来△3一玉のような含みもあります。

先手は直ぐに攻めずに自陣の整備に手を費やしますが、後手は5筋の歩を交換しています。

後手玉の近いところでの歩の交換は少し自玉が危険になるというのもありそうなので、自分はこのタイミングで歩を突くのはやや意外でした。

ただし歩を交換して1歩を持ち駒にするのは狙いがあったようで、その後△9五歩▲同歩△9六歩とよくある攻め方です。

持ち駒に歩が2枚あれば端から動く手の流れです。

△9六歩に▲同香なら△8六歩▲同歩△同飛で次の△9六飛が受かりません。

△9六歩以下▲4五歩△同歩▲同銀なら△5五角▲4四歩△5四銀左で、ソフトの評価値-272で互角。

△9六歩以下▲4五歩△同歩▲同飛なら△9七歩成▲同香△9六歩▲同香△8六歩▲同歩△同飛で、ソフトの評価値-907で後手優勢。

これらより先手から▲4五歩と簡単にはいけないようです。

△9六歩以下▲6八金右△3一玉▲4九飛△4二金右▲2五歩△3三角で、ソフトの評価値-190で互角。

この手順で興味深いのは▲6八金右に△9五香としないことです。

▲6八金右に△9五香なら▲7七角△9二飛▲9八歩で、ソフトの評価値-65で互角。

この手順は△9五香以下9筋はおさえましたが、いつでも▲9五角があるので飛車を9筋から移動できず将来攻め方が難しくなりそうです。

よって後手は自陣に整備して先手も自陣に整備することで、お互いに手を出しづらくなるようです。

後手は直ぐに攻めるのでなく自陣に手を入れるのが大事みたいです。

千日手模様になりそうですが、相居飛車では無理に打開すると形勢が悪くなることもあるので仕方ないのかもしれません。

相掛かりでの手の作り方が参考になった1局でした。

2回の詰み逃しは厳しい

上図は、後手△3三金戦法からの進展で△4四銀と打った局面。ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

▲5三角に△4四銀として▲3五角成を受けたのですが、この局面は後手玉に詰みがありました。

対局中は何か手がありそうな気がしましたが実戦は▲6四角成で、ソフトの評価値+293で互角。

このような詰み逃しが甘く、せっかく勝ちになった将棋もまた振り出しに戻ります。

▲6四角成では▲5一金がありました。

▲5一金△同玉▲7三角△4一玉▲5二銀△同玉▲6二角左成△4一玉▲5二銀まで詰みです。

この手順は▲5一金と初手に金を捨てるのが難しく、この手が全く見えていませんでした。

金はとどめに使えという先入観があるとこの手が見えません。

△同玉に▲7三角と角を離して打つのがうまい手で、△4一玉に▲5二銀~▲6二角左成の筋がありました。

金と銀を捨てて馬を作る手で仕上げが▲5二銀でぴったりだったです。

手数は9手詰めですが捨て駒2枚の並べ詰めだったので、これは詰ましたかったです。

当日の大会では別の対局で19手の詰みができたのでその日は手が見えていたはずですが、9手詰めが見えないというので安定性はいまひとつです。

安定性がないと将棋の結果もいまひとつになります。

同じ将棋の数手後の△7六龍と歩をとった局面、ソフトの評価値+99979で先手勝勢。

この△7六龍は次に△4六龍と先手玉に迫る手ですが、この瞬間も後手玉に詰みがありました。

実戦は△7六龍以下▲3二銀成△同玉で、ソフトの評価値+2674で先手勝勢。

この手順の▲3二銀成は自然な手ですが、△同玉でまだ後手玉に即詰みはありませんでした。

対局中はこれも何かありそうな気がしましたが、詰まない玉を詰ましにいって相手に駒を渡し過ぎたので将棋がだめになりました。

厳密には▲3二銀成でも先手勝勢だったので即詰みを狙わすに自玉を安全にしながら後手玉に詰めろをかける指し方はあったのですがこれはかなり難易度が高く、気持ち的には詰ましにいっているのでどうしようもありませんでした。

▲3二銀成では代表的には2通りの詰まし方がありました。

桂馬をうまく攻めに使う詰まし方ですが、持ち駒に桂馬はないので桂馬を入手することになります。

▲3二銀成では▲5三馬がありました。

▲5三馬△同銀▲3二銀成△同玉▲2四桂が1つの詰まし方です。

▲5三馬は桂馬を入手する手で、▲2四桂が狙いの手になります。

▲2四桂△同歩▲2三金△同玉▲2四歩△3四玉▲2三銀△3三玉▲3四歩△同金▲3二金△4四玉▲3四銀成△同玉▲4五角成まで詰みです。

この手順は▲2四桂と桂馬を捨てて2三の地点に空間をあけて▲2三金から攻める手です。

よく見るとありそうな手の流れで、初手の▲5三馬が見えないとこの形にはなりません。

 もう1つの詰まし方は▲5三馬△同銀▲3二銀成△同玉▲4一銀△2二玉▲3二金△1二玉▲2二金打△1三玉▲1四歩△同玉▲2六桂で、ソフトの評価値+99994で先手勝勢。

この手順は金駒をどんどん使う手で、最後に▲2六桂と王手をするのですがこのような手の流れがなかなか見えません。

金駒は最後に残しておきたいのと、桂馬のような特殊な駒は頭に浮かびにくので読みの精度がかなり落ちます。

▲1四歩△同玉を入れてから▲2六桂が急所で、△1三玉なら▲2七玉で詰みです。

▲2六桂に△同金なら▲同玉で詰みです。

やはり最終盤は何か寄せがないかなど相手玉をしっかり見て、何か手をひねり出すくらいの気持ちが必要かもしれません。

2回の詰み逃しは厳しいのが参考になった1局でした。

相手玉への距離感を理解する

上図は、後手△3三金戦法からの進展で△3五歩と打った局面。ソフトの評価値+1256で先手優勢。

ソフトで検討しているといい勝負と思った局面が意外と差が開いていたケースがあります。

本局もそんな感じで後から振り返るとだいぶ優勢だったのですが、おかしなやりとりをするとすぐに互角になります。

実戦は△3五歩以下▲同玉△4四銀▲2六玉△3五金で、ソフトの評価値-281で△角。

この手順は3五に攻めの拠点の歩が残るのはあやが出るなどと考えて強く▲同玉としましたが、△4四銀~△3五金と後手は攻防に手厚い形になりました。

この形になると将来△5三銀という手が生じて、▲同桂成なら一瞬ぬるい形になりますし▲同桂不成なら王手ですが、あまり見慣れないような王手なのでどこが急所か分かりづらいです。

△3五歩の局面で見えてなかったのは、後手玉が詰めろになっているということです。

相手玉への迫り方というのがいまひとつ見えておらず、他の対局でもそうですがやりそこなってひどいことになったというのは数多くあります。

ここら辺の優勢な局面からを維持する指し方ができればいいのですが、なかなか反省が活きていないようです。

▲3五同玉では▲2六玉がありました。

▲2六玉△3六金に▲1六玉△2六銀▲4二銀打で、ソフトの評価値+99990で先手勝勢。

この局面は後手は△3六金~△2六銀と詰めろをかけてきますが、▲4二銀打として以下詰みでした。

今見てもそんなに難しい手順でなく並べ詰みでした。

▲4二銀打以下△同金▲同銀成△同玉▲5三角△3二玉▲3三銀△同桂▲同歩成△2一玉▲2二金まで以下詰みです。

この手順は▲5三角と打ったときに持ち駒に金が2枚あるのでそんなに難しくなかったです。

切れ負け将棋の終盤は相手陣と自陣と時計の3つを気にしないといけないので手の精度があらくなりがちですが、全体的に終盤力が力不足のようです。

△3五歩以下▲2六玉△3六金▲1六玉△4二銀▲2二銀△3一金▲同銀成△同銀▲3二角で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

この手順は△3六金と攻めの拠点を作って△4二銀と埋めてきましたが、▲2二銀がありました。

▲2二銀は詰めろではありませんが、△同金なら2二の地点の逃げ道を封鎖して▲4二銀成から詰ます手です。

また▲2二銀は次に▲2一銀不成とすれば詰めろになります。

時間のない終盤で詰めろでない▲2二銀を指せるかはかなり微妙です。

ただし最終盤はこれくらいの手がさせないとものにできないようです。

▲2二銀に△3一金は受けになっていないのですが、▲同銀成~▲3二角がありました。

▲3二角では▲4二銀打やその他の詰まし方もありそうですが、明快な詰まし方としては▲3二角のようです。

▲3二角に△同銀は▲4二金、▲3二角に△同玉は▲3三金以下詰みです。

今回は正解手を指せば思ったほど複雑ではなかったので、今回調べたことを次に役立てたいです。

相手玉への距離感を理解するのが参考になった1局でした。

後手玉の粘っこい逃げ方

上図は、後手△3三金戦法からの進展で▲6四桂とした変化手順の局面。ソフトの評価値-4343で後手勝勢。

この▲6四桂はソフトの推奨手で先手が攻めるならこれが有力です。

後手は玉を逃げることになりますが、逃げ場所によっては詰み筋に入るようです。

▲6四桂に△4一玉なら▲5二銀△3一玉▲2二銀で、ソフトの評価値+99982で先手勝勢。

先手は金駒と使って攻める形ですが、後手玉が△3一玉としたときに手が見えるかどうかが大事です。

▲5二銀に△同金なら▲同銀成△同玉▲5三銀打△4一玉▲5二銀打△3一玉▲4二金で以下詰みです。

この手順のポイントは▲5二銀打を入れてから▲4二金とするのが分かりやすいようです。

ただし、▲5三銀打△4一玉に▲4二金としても△同金▲同銀成△同玉▲5三金△3一玉▲4二銀△2二玉▲3三歩成以下詰みです。

詰まし方は複数あるケースもあり最初に、見えた手順で追うことになります。

よって▲5二銀に△3一玉としましたが次の▲2二銀が好手です。

▲2二銀以下△同玉▲3三銀△1二玉▲2二金△同金▲同銀成△1三玉▲1四歩△2二玉▲3三歩成△同桂▲同桂成△同玉▲4三銀引成△2二玉▲3四桂△2一玉▲2二金まで詰みです。

この手順の▲2二銀に△同金なら▲4二銀△同玉▲4三銀上成以下詰みです。

▲2二銀に△同金は壁金にさせる効果があるようです。

また▲2二銀に△同玉は玉をおびき出すことで▲3三銀が王手になる仕組みです。

▲2二銀という手を実戦の短い時間で指せるようにしたいです。

▲6四桂に△4一玉は詰みなので△6一玉とするしかありません。

▲6四桂△6一玉▲7二銀△同金▲同桂成△同玉▲6三金で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

この手順の▲7二銀に△5一玉なら▲5二金△同金▲同桂成△同玉▲5三銀打△4一玉▲4二銀打△同金▲同銀成△同玉▲3三金△同桂▲同歩成△5一玉▲4二金△6二玉▲6三銀上成まで詰みです。

よって▲7二銀に△同金▲同桂成△同玉と進みますが、次の▲6三金がポイントの局面になります。

ここで後手玉がどこに逃げるかですが、ぱっと見で最初は△8二玉が浮かびました。

しかし▲6三金に△8二玉なら▲7三銀△9二玉▲8二金△同飛▲同銀成△同玉▲7二飛の以下詰みで、ソフトの評価値+99993で先手勝勢。

この手順は▲8二金と打つのがこれしかない攻め筋ですが、ぴったり足りているようです。

なお▲7三銀に△9三玉なら▲8二銀打△同飛▲同銀不成△8四玉▲7三銀不成の以下詰みで、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

▲6三金に△8三玉が正着で▲7二銀△9三玉▲8三金△同飛▲同銀成△同玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△8三同玉に▲7三飛なら△8四玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△8三同玉に▲7二銀なら△9二玉で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

△8三同玉に▲8一飛なら△8二桂で、ソフトの評価値-50000で後手勝勢。

よってこれらの手順より▲6四桂には△6一玉で不詰みだったようですが、結構難易度の高い局面だったようです。

後手玉の粘っこい逃げ方が参考になった1局でした。

分かりやすい形の上部脱出

上図は、後手△3三金戦法からの進展で▲5三銀打とした変化手順の局面。ソフトの評価値-6457で後手勝勢。

この局面は実戦からはかなりかけ離れましたが、終盤において詰む詰まないの判断はかなり大事です。

最近自分の勉強で、気になった詰まし方などは記録にとって後からでも見れるようにしていますが、意外と効果が高いと思っています。

自分が間違えたところは、時間が過ぎて見直してもだいたい同じように手が見えていないことが多いです。

序盤と中盤は作戦の岐路などで手が広くはっきりとした答えが分かりにくいのですが、詰む詰まないというのは結論が出やすいです。

▲5三銀打は最初に浮かんだ手ですが、自分が後手番なら少し迷いそうです。

逃げる手と取る手がありますが、逃げる手から調べてみます。

▲5三銀打以下△4一玉なら▲5二銀打△3一玉▲4二金で、ソフトの評価値+99989で先手勝勢。

この手順の△4一玉は3筋と2筋が広いので考えたくなる手ですが、▲5二銀打~▲4二金が盲点です。

▲5二銀打と攻めの拠点を作ってから▲4二金とするのが大事で、△同金▲同銀成△同玉に▲4三銀上成とすることができます。

なお▲5二銀打で▲4二金は△同金▲同銀成△同玉▲5三金△同金▲同銀成△同角▲同角成△同玉▲6五桂△5四玉で詰みません。

さっぱりした形にして▲6五桂とするのは魅力的な手ですが、この場合は上部に脱出する筋があり詰まないようです。

▲5三銀打以下△6一玉なら▲6二銀成△同角▲5二金で、ソフトの評価値+99978で先手勝勢。

この手順の▲5三銀打に△6一玉も考えられますが、▲6二銀成~▲5二金がうまいです。

金はとどめに使えという格言と逆の手なので指しづらいところはありますが、形と決めるという意味と△7一玉には▲6二金と角を取ることができます。

▲5二金で▲5二銀として金を残すのは△7一玉で後手玉が詰まないようです。

ちょっとの形の違いが形勢に大きく影響するので指し手の精度は大事です。

▲5二金に△同玉なら▲5三銀打で、△4一玉なら▲5二銀打△3一玉▲4二金以下詰みです。

▲5三銀打に△6一玉なら▲6二銀成△同玉▲6三金△7一玉▲7二銀△8二玉▲8一銀成で、ソフトの評価値+99992で先手勝勢。

▲8一銀成に△同玉なら▲7二角△9二玉▲8四桂以下詰みです。

▲8一銀成に△9三玉なら▲8五桂△8四玉▲7三角△8五玉▲8六飛まで詰みです。

上部に脱出する筋は攻める方としても気になりますが、▲8五桂と打った形は意外と後手玉が狭いようです。

ただし8七の歩や7六に歩があるので寄り筋ですが、なければ全く違う展開になるので要注意です。

なお最初の局面図から▲5三銀打には△同金がありました。

▲5三銀打△同金▲同銀成△同角▲同桂成△同玉▲6五桂△5四玉で、ソフトの評価値-6267で後手勝勢。

この手順の▲5三銀打ですが、5三の地点の攻め駒は3つで後手の受けの駒は3つなので先に先手が形を決めると5三の地点に玉が残る形です。

△5三同玉に▲6五桂と打ちましたが△5四玉と上に上がって詰まないようです。

先手は持ち駒は多いのですが、後手の上部脱出を防ぐ駒がないので詰みません。

なお▲4五桂と打っても△5四玉で詰みません。

この筋が最初に浮かぶようになれば後手としては分かりやすい形のようです。

なお最初の局面図では▲5三銀打でなく▲6四桂も有力なので、これはまた別の機会に調べます。

分かりやすい形の上部脱出が参考になった1局でした。

終盤の手があまり見えていない

上図は、後手△3三金戦法からの進展で△5五歩と打った局面。ソフトの評価値-715で後手有利。

△5五歩は王手なので実戦では指してみたい手です。

△5五歩に▲6五玉なら△6六金▲7四玉△8五角▲7五玉△7六金▲6五玉△6六成桂▲6四玉△6三歩▲同銀成△同金まで詰みです。

さすがにぱっと見で▲6五玉は危ない形なので選択できませんが、詰み手順は分かっていませんでした。

勝敗に全く関係ないとはいえ、局後の検討では簡単に分かるようにしたいですがまだまだのようです。

△8五角が見えるかどうかがポイントでした。

実戦は△5五歩に▲4七玉としましたが変化手順の△5八角で、ソフトの評価値-2876で後手勝勢。

この手順の▲4七玉は広い方に逃げる形で、将来▲3六玉の形になれば意外とつかまらないなどと考えていましたが△5八角がありました。

▲同金なら△3七金までの詰みなので発見できれば分かりやすい手ですが、対局中は全く見えていませんでした。

▲4七玉は悪手だったのですがこのようなところも手の見え方がいまひとつのようで、終盤になればなるほど精度の悪い手を指すと形勢を大きく損ねます。

△5八角以下▲3八玉△3七金▲同金△同歩成▲同玉△3六歩▲2八玉△3七金▲3九玉△4七角成で、ソフトの評価値-5457で後手勝勢。

この手順は▲3八玉に△3七金から決めにきた展開です。

この手順の▲3九玉と逃げる手で▲1八玉なら△1五香まで詰みです。

よって▲3九玉としましたが、先手玉を薄い形にして△4七角成と詰めろをかけてきました。

先手玉は受けなしなので後手玉を詰ましにいくしかなさそうです。

評価値は後手勝勢なので形勢は大差のようですが、ここからも先手は後手玉に王手を続ける手はありそうです。

正確に対応すれば後手が逃げ切れるということですが、後手玉がどの程度危険なのか確認したくなりました。

これが仮に自分が後手番だったとしたら、勝ちを意識してもおかしくないような形です。

自分が局後の検討で、後手玉はそんなに危ない筋はなさそうなどとぱっと見で思っていましたが、思ったよりかなり危険な形だったようです。

評価値の数値をただ見ているのと、細かく調べて確認するのでは自分の認識が全く違っていました。

終盤力がないと読みが大甘なのですが、別の機会にここから先手の攻め筋を調べてみたと思います。

終盤の手があまり見えていないのが参考になった1局でした。

相手玉を薄くしながら自玉を手厚くする

上図は、後手△3三金戦法からの進展で△3五同角と角を取った局面。ソフトの評価値-194で互角。

実戦は▲5四銀でそれなりに難しい展開だったのですが、ソフトは▲6四桂を推奨していました。

対局中に▲6四桂は全く見えておらずスピードアップの手だったようです。

ただし、▲6四桂と打っても後手玉に即詰みはなく、3筋から2筋に逃がすような形なので指しにくいです。

先手陣に即詰みはありませんが、受けてもあまりきりがない形なので攻めに出るといった手のようです。

▲6四桂以下△4一玉▲5二銀で、ソフトの評価値-362で後手有利。

この手順の▲6四桂に△4一玉は自然で、△6一玉には▲5二銀△同金▲7二銀みたいな筋があります。

玉は飛車と反対側に逃げれば3筋と2筋が広く簡単にはつかまりません。

▲5二銀というのがかなり打ちづらい手で、金があれば▲5二金は浮かぶのですが▲5二銀に△3一玉と逃げられるとその後が気になります。

しかし△3一玉には▲4一銀打が▲3二銀成以下の詰めろになるので後手も忙しくなります。

攻めの拠点の駒が盤上に残ると攻め駒が増すので、後手としても△5二同金が自然です。

△5二同金▲同桂成△同玉▲5三銀で、ソフトの評価値-379で後手有利。

この手順は5二の地点で清算してから▲5三銀と打ちますが、最初の局面図から見るとかなり相手玉に迫っている感じです。

▲5三銀に△同角なら▲同桂成△同玉▲5四銀△同玉▲7二角△6三桂▲5五銀△5三玉▲5四金△4二玉▲8一角成で、ソフトの評価値+339で先手有利。

この手順は5三の地点で清算してから▲5四銀△同玉▲7二角と王手飛車をかけます。

△6三桂に▲5五銀から上部を手厚くして▲8一角成と飛車を取って先手が少し指せているようです。

なお▲5四銀で▲6四角もありそうですが、△6三玉▲5三金△7二玉▲7三銀△8三玉で後手玉に詰みはありません。

よって▲5三銀に△4一玉でもう一押しのような感じもしますが、これもまだ意外と難しい局面のようです。

先手はだいぶ後手玉に迫る形になりましたが、同時に相手に駒をたくさん渡すことになるので自玉が少し危険になります。

これを対局中に意識することがなかなか難しく、相手玉ばかりに目を向けているといつの間にか自玉に詰めろがかかっていたというケースもあります。

攻めすぎると反動がきつくなるパターンです。

△4一玉に▲3三歩成なら△4四桂▲同銀不成△同角で、ソフトの評価値-283で互角。

この手順の▲3三歩成は詰めろですが、△4四桂の切り返しがありました。

△4四桂に▲6七玉なら△8七飛成▲7七金△6六歩▲5八玉△6七角で、ソフトの評価値-99988で後手勝勢。

これが持ち駒を多く渡した反動で、このような手の流れがをうっかりしやすいです。

▲5三銀以下△4一玉▲5二金△3一玉▲4二銀打△2二玉▲3三桂成△1二玉▲4五玉で、ソフトの評価値-469で後手有利。

この手順は▲5二金~▲4二銀打と攻め駒を埋めて▲3三桂成~▲4五玉で逃げ道をあける指し方です。

形勢は後手有利のようですが、中段玉になると局面が複雑になるのでまだ大変な将棋のようです。

先手の指し方は相手玉に迫るというより、相手玉を薄くしながら自玉を手厚くして分かりにくい形にする難易度の高い指し方のようです。

相手玉を薄くしながら自玉を手厚くするのが参考になった1局でした。

詰めろでなくても相手玉に迫る手だった

上図は、後手△3三金戦法からの進展で△3五同角と角を取った局面。ソフトの評価値-194で互角。

先手玉は少し危険な形で、後手から次に△5五金から抑えられる手がありそうです。

また後手玉はまだ2筋に逃げ込むような展開があり、先手から迫っても意外と懐が深いイメージです。

将棋の強さはこのような局面でどの程度手が見えているかというのが大事だと思いますが、将棋の大会となると終盤は時間がないことが多く指し手の精度がいまひとつになりがちです。

ただし、少しでも相手の考えていないような手を指せばいい勝負になることもあります。

対局中は先手が少し悪いと思っていましたが、ソフトは互角でした。

ただし表面上は互角でも、終盤の手の広い局面では1手指すことに大きく変動することがあります。

実戦は△3五同角以下▲5四銀△5五歩で、ソフトの評価値-715で後手有利。

この手順の▲5四銀は△5五金を防いだ手▲5三銀打を含みにした手ですが、△5五歩と打たれました。

△5五歩もソフトの候補手にある手で有力だったのですが、△8七飛成もありました。

今回は▲5四銀と出た手がどの程度相手玉に迫っていたのかを確認するために調べました。

▲5四銀△8七飛成▲5三銀打△4一玉▲4二銀打で、ソフトの評価値-1344で後手優勢。

この手順の△8七飛成は次に△7六龍▲4七玉△4六龍以下の詰めろになっています。

先手は▲5四銀と出た以上は▲5三銀打から相手玉に迫るしかありません。

▲4二銀打とした形は、将来後手玉は3一に逃げる手と5一に逃げる手があり意外と広いです。

おそらくこれが実戦だと、4二の地点で清算して少し足りないなと思って読みを断念する可能性が高いです。

ただし強い人は、少し足りないなと思うような局面からでも意外と手をひねり出すことがあります。

▲4二銀打以下△同金▲同銀成△同玉▲5三銀打△3一玉▲4二金で、ソフトの評価値-1061で後手優勢。

この手順は4二の地点で清算して▲5三銀打としますが△3一玉にさらに▲4二金と追いかけます。

先手は持ち駒の金駒をすべて使った形で、もうこれ以上あまり手がなさそうにも見えますがこれがまだ意外と手が続きます。

▲4二金以下△2二玉▲3三歩成△1二玉▲2三と△同玉▲2四歩△同角▲3五桂△1二玉▲2四飛△5七成桂▲同金△5五歩で、ソフトの評価値-99989で後手勝勢。

この手順は△2二玉に▲3三歩成から王手をする手で、ここまで先がなかなか読めません。

終盤の読みはあきらめたらそこで終わりですが、あきらめずに盤上を見れば少しでも先の手が見えるかもしれません。

本局の変化手順は後手玉に迫りましたが、△5五歩で以下先手玉は詰みのようです。

▲5四銀とした手は後手玉に詰めろはかかっていませんでしたが、だいぶ後手玉を追い詰める形だったので最初の局面図から▲5四銀に△8七飛成は選択しづらかったのかもしれません。

△5五歩の王手ならそこで考える時間ができるのでそれが実戦的です。

詰めろでなくても相手玉に迫る手だったのが参考になった1局でした。