上図は、居飛車対振り飛車の対抗形からの進展で△8二同玉と銀を取った局面。ソフトの評価値+788で先手有利。
先手玉は穴熊で王手がかからないので心強い形です。
攻めに専念すればいいのですが、どのように攻めを継続するかという局面です。
実戦は△8二同玉以下▲6七金△同龍▲6六桂△5六馬▲7三歩△同玉▲8一龍で、ソフトの評価値+923で先手優勢。
この手順は後手のと金を払って▲6六桂と攻めの拠点の桂馬を打つ手で、以下先手は▲8一龍と桂馬を補充して優勢になりました。
▲6六桂はソフトの候補手にもあった手で、まずまずの手だったようです。
なお△5六馬▲7三歩に指しづらいですが△同金とされると、実戦的にはまだ大変だったようです。
このあたりまでは珍しく自分の棋力以上にうまく指せている感じです。
なお最初の局面図で有力な手が2通りありました。
1つは△8二同玉に▲6一銀です。
△8二同玉▲6一銀に△7七となら▲7二銀成△同玉▲7七桂△2九龍▲7九歩で、ソフトの評価値+1141で先手優勢。
この手順は▲6一銀と相手の守りの金を攻める手で、△7七とで角を取られますが▲7二銀成~▲7七桂ですっきりします。
△2九龍に▲7九歩と底歩で受けて先手が指せているようです。
7七の桂馬が攻めにも役立ちそうです。
△8二同玉▲6一銀に△7一金なら▲4四角△6二香▲5二銀成△7八と▲7一龍△同玉▲6二角成△8二玉▲7二金△8三玉▲7五桂△同馬▲7三金打△同桂▲同金△9三玉▲7一馬まで詰みです。
この手順はうまくいきすぎですが、△7一金と引いたときに▲4四角とした手が▲7一角成の厳しい狙いがあります。
△6二香は甘い受けですが▲5二銀成が次に▲7一龍で厳しく、▲5二銀成がぬるいようでも狙いのある手でした。
もう1つは△8二同玉に▲6七金△同龍▲7五歩です。
△8二同玉に▲6七金△同龍▲7五歩で、ソフトの評価値+915で先手優勢。

この手順は実戦と同じ▲6七金ですが、△同龍に▲7五歩が浮かびにくいです。
▲7五歩に馬が逃げるのは7五の歩が攻めの拠点として残るので、▲7四桂や▲7四銀の筋が生じます。
よって▲7五歩に△同馬とします。
▲7五歩△同馬▲7六銀打△同馬▲7四桂で、ソフトの評価値+1411で先手優勢。

この手順は△7五同馬に▲7六銀打として馬と龍の両取りをする手がありました。
△同馬の瞬間に▲7四桂とする手が盲点で、▲7六同銀だと△同龍で▲7四桂は△同龍とされてしまいます。
ちょっとしたタイミングの違いで▲7四桂と打てるのが大きく、△7三玉なら▲7六銀△同龍▲8一龍が生じます。
なお▲7六銀打に△7七龍なら▲同桂△6四馬▲5一飛△7一歩▲6二金△7三金打▲7一飛成で、ソフトの評価値+2731で先手勝勢。
この手順も何気ないようですが、先手はうまく駒を活用しています。
歩を使って攻めの拠点を作るのが参考になった1局でした。

















