上図は、角換わりからの進展で△6二金と上がった局面。ソフトの評価値+186で互角。
6一の金が△6二金と上がって▲6三成銀を受ける形です、
先手陣は駒がばらばらなのでまとめるのが難しいのですが、そのような局面になるとうっかりの手が出やすいです。
実戦は△6二金以下▲2五飛で以下変化手順で△6九角で、ソフトの評価値-952で後手優勢。
この手順の▲2五飛は次に▲8五飛と回って△6二金と上がった手を咎めようとしたのですが、△6九角がありました。
▲2五飛はポカに近いような手ですが、さすがに大会でこのような手を指してはまずいです。
金駒がばらばらだとこのような展開になりやすいので、今後は気をつけたいです。
1段飛車が浮き飛車になって、相手の持ち駒に角があるので技が決まっていました。
まとめ方が難しい先手陣でしたが、互角の範疇だったので盤面全体を見て丁寧に指すべきでした。
▲2五飛では▲7五成銀がありました。ソフトの評価値+150で互角。

この▲7五成銀は5六の角を活用する手で、次に▲8三角成のような狙いです。
5六の角のままでは△5五金のような手がうるさいので、角の可動域を広げます。
後手からいつでも△6九角の筋があるので、先手は1段飛車から簡単には動かせません。
▲7五成銀に△5五金なら▲8三角成△4六金▲4七銀△同金▲同馬で、ソフトの評価値+364で先手有利。
この手順は先手は△5五金に角を逃げながら馬を作る手で、△4七金に▲同馬は先手が少し指せているようです。
△4六金に▲4七銀打でなく▲4七銀としているのが興味深いです。
△7五成銀に△3五歩なら▲4七銀△3六金▲8三角成△5一飛で、ソフトの評価値+270で互角。
この手順は△3五歩に▲同銀なら△3六歩▲4五桂と進みますが、4段目に歩があって先手玉に近いのでいつでも3七から金駒の打ち込みの筋があります。
△3五歩には手堅く▲4七銀と引くのが形のようで、以下△3六金に▲8三角成として馬を作り自陣に利かします。
△5一飛は後手は力をためる手ですが、このような手がなかなか見ません。
先手は攻め合いにいけないので、自陣に手を入れて丁寧に指すしかなさそうです。
なお▲7五成銀にソフトは△8八歩を推奨していました。
△8八歩▲7七桂△8九歩成▲同飛△5五金▲8三角成△7六歩で、ソフトの評価値+186で互角。

この手順の△8八歩は、▲同金とさせればさらに先手陣がばらばらになりそうです。
▲8八同金もありそうですが、少しでも先手玉に近いところに7八の金を置いておきたいので▲7七桂とします。
△8九歩成▲同飛の形は、先手の飛車が2筋からそれたので攻めの飛車にはなりませんが、受けに飛車を使う形です。
△5五金▲8三角成に△7六歩が細かい歩の使い方です。
△8八歩や△7六歩のような歩の使い方で、先手陣がほんろうされそうな形です。
△7六歩以下▲同成銀△5四角▲4七銀打△7六角▲8二馬で、ソフトの評価値+537で先手有利。
この手順は少し驚いたのですが、△7六歩以下に▲同成銀は△5四角で銀の両取りになります。
普通は銀損になれば先手不利になので考えにくい手順ですが、この場合は▲4七銀打と自陣に手を入れて△7六角に▲5五馬で、金取りと香取りで対抗するようで先手が少し指せているようです。
駒損でまずいと思って△5四角とさせないような展開でなく、あっさり銀を渡しても自陣が手厚くなるので以下香車を取り返す形で指せるという判断です。
なお▲7六同成銀に以下△4六金▲4七銀△8二歩▲6五馬△6四歩▲7四馬で、ソフトの評価値+279で互角。
この手順も後手は△8二歩や△6四歩など細かい歩の使い方をしており、このような感覚も取り入れたいです。
馬を作る形を目指して粘るのが参考になった1局でした。

















