▲4六銀型をいかした指し方

上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で▲4六銀とした変化手順の局面。ソフトの評価値+401で先手有利。

実戦は3七の銀を▲2六銀としたのですがソフトは▲4六銀を推奨していました。

▲4六銀は銀取りですが、△4五歩と反発する筋が気になります。

△4五歩に対抗できる手段を考えてないと▲4六銀は指せません。

▲4六銀に△4五歩なら▲3四飛△4六歩で、ソフトの評価値+468で先手有利。

この手順は△4五歩とすることで角と銀がすべて捌ける展開です。

△4六歩と銀を取った局面がポイントで、ここで正着が指せるかが大事です。

次に△4七歩成とされると、先手玉の近くにと金ができて先手陣も少し危険になります。

そのため自分だったら▲4六同歩を選択していたと思いますが以下△3二金で、ソフトの評価値+433で先手有利。

安全に指すならこの手順になりこれでも先手有利のようですが、ソフトは▲4六同歩で▲3三飛成を推奨していました。

△4六歩以下▲3三飛成△4七歩成▲7四桂△1二飛▲4四龍△8七歩▲同銀△8八角▲1五角で、ソフトの評価値+1412で先手優勢。

この手順は後手が少し甘いところもありますが、△4七歩成には▲7四桂が厳しいようです。

△1二飛に▲4四歩は見えにくい手ですが、△5五角の筋を消すとか▲4三歩成の狙いがあります。

最後の▲1五角は次に▲5三龍の両王手が狙いですが、7四の桂馬が攻めによく効いています。

▲4六銀に△4三銀なら▲3四歩△2二角▲2四歩△3二金▲2三歩成△同金▲3五銀△2四歩▲2五歩で、ソフトの評価値+569で先手有利。

この手順は△4三銀には▲3四歩~▲2四歩がうまい攻めで、これで手になっているようです。

後手は△3二金と受けに回りますが、▲3五銀~▲2五歩の局面は先手が指せているようです。

▲2五歩以下△4五歩▲2四歩△7七角成▲同銀△2二金▲2八飛△7六歩▲6六銀で、ソフトの評価値+1102で先手優勢。

この手順は▲2四歩に角交換から△2二金と辛抱する手で、以下▲2八飛が継続手になります。

次は▲2三歩成が狙いですが、△7六歩には▲6六銀がありました。

▲6六銀は△5五角の筋を消すと同時に、△8六飛なら▲9五角の王手飛車があります。

このような何気ないところですが、受け方が見えてないとこのように指せないのでこのあたりも直ぐに浮かぶようにしたいです。

最初の局面図では▲2六銀の印象が強ければそれしか浮かばない形ですが、▲4六銀と柔軟に指せるようになれば幅が広がるようです。

▲4六銀型をいかした指し方が参考になった1局でした。

捌きの銀の使い方

上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で△6四銀とした局面。ソフトの評価値+318で先手有利。

対局中は後手の3四の銀を目標にする形で先手が少し指しやすくなったかと思っていましたが、まだ難しい局面です。

形勢は先手有利になっていますが、対局中はそのような実感や余裕はありません。

実戦は△6四銀以下▲2六銀△4三銀▲3四歩△2二角▲2四歩で、ソフトの評価値+454で先手有利。

この手順の▲2六銀は▲3八飛とのセットみたいな形だと思ってほとんど考えずに指した手で、以下△4三銀に▲3四歩~▲2四歩で先手有利になったようです。

後手からの角頭の攻めうまく受ければ先手の有利が拡大できそうです。

この何気ない手順は先手の指し方がやや疑問だったようで、▲2六銀はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

ソフトの候補手に上がっていないということは、後手から何か対抗策があるようです。

よくある▲3八飛に▲2六銀は対振り飛車にも見かける指し方で、何も考えずに▲2六銀という印象が残っていました。

しかし局面が少しでも違えば話は別のようです。

▲2六銀に△7六歩▲6六角△6五銀▲5五角△8六飛で、ソフトの評価値+277で互角。

この手順の△7六歩は角取りなので▲6六角として、これ以上が後手の手がなさそうに見えますが△6五銀が継続手でした。

▲5五角と角を逃げて飛車取りなのでうまく受け切れそうな気もしますが、そこで△8六飛とします。

8八の銀には5五の角のひもがついているので大丈夫ですが、2六の銀が浮いています。

▲3四飛には△7七歩成▲同玉△2六飛で、ソフトの評価値+169で互角。

この手順はお互いに銀を取り合う手ですが、先手の玉が3段玉になって少し危険な形になるのが気になります。

△2六飛には▲3八銀と打つ手のようですが、後手の居玉は意外とまだしっかりしており先手としても攻め方が少し難しいです。

後手の飛車が6段目にくると2六の銀が間接的に狙われやすいというのが盲点です。

▲2六銀では▲4六銀がありました。ソフトの評価値+401で先手有利。

この▲4六銀は▲2六銀と同じ銀取りですが、銀の位置が違います。

自分の感覚では危険な手の部類に入るので、よほどの読みが入ってないと指せない手です。

▲4六銀のメリットとしては4七に歩がいるので銀にひもがついています。

しかし△4五歩と後手は踏み込んで指す手も考えられます。

△4五歩とすれば角が向かい合う形なので角交換になりがちで、局面が複雑になり技がかかりやすくなります。

大駒が持ち駒になるということは今以上に盤面全体を見ることになり、考える要素が増えてきます。

考える要素が増えるということは大会などで時間を使うということです。

▲4六銀に△4五歩という手に対して対抗できる手段を考えるのと、△4三銀と引いたときの両方の展開を考える必要があります。

▲4六銀以下の展開はまた別の機会に調べます。

捌きの銀の使い方が参考になった1局でした。

角頭の攻めのに対する受け方

上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で▲7八玉とした変化手順の局面。ソフトの評価値+68で互角。

この形の検討をしているのは、今後似たような形が現れたときに参考にしたいからです。

後手の△3二銀型というのが少し特徴的ですが、後手は受けの手をできるだけ省いた形です。

対雁木模様に▲3七銀型から動くのは好きな形で色々と調べてはいるのですが、調べれば調べるほどよく分からないという感じです。

以前▲7八玉に△4三銀を調べました。

▲7八玉に△4三銀はやや疑問手だったようで、後手は7筋から動く手が有力でした。

後手からは△7五歩と△6四銀が気になります。

▲7八玉以下△7五歩▲同歩△6四銀▲3四歩△2二角▲4六銀で、ソフトの評価値+104で互角。

この手順は△7五歩の突き捨てから△6四銀と動く手で、1歩を渡しますが最初に3筋の歩をもらっているので歩の損得はありません。

△6四銀に▲3四歩と打つのが何気ないところで、後手が△3二銀型なのである手です。

△4二角と引くと▲4四角があるので△2二角としますが、△2二角とすることで角が浮き駒になります。

将来△4五歩のような手は▲2二角成があるので、後手の手が少し限られてきた感じです。

△2二角に▲4六銀と中央に銀を使っていい勝負のようです。

以下後手からは△7五銀や△7六歩が気になります。

▲4六銀以下△7五銀▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2六飛△7六歩▲5五角△6四歩▲3五銀で、ソフトの評価値+186で互角。

▲4六銀以下△7六歩▲6六角△7二飛▲3五銀△7五銀▲5五角△6四銀▲6六角で、ソフトの評価値+86で互角。

これらの手順で大事なのは、先手の角が5九とかに逃げると△4五歩で相手の角が活用できるので、▲5五角とか▲6六角として相手の角を働かせないようにすることです。

最初の局面図から△6四銀は以下▲4六銀△3六歩▲5八金右△7五歩▲同歩で、ソフトの評価値+55で互角。

この手順で興味深いのは後手は攻める前に△3六歩と伸ばす手で、このような手をうっかりしやすいです。

△3六歩は将来△3七歩成▲同桂△3六歩のような筋もあり、先手としても気になるところです。

先手は▲5八金右と固める手も見えにくく、先手も攻める前に自陣に手を入れており攻めばかりに意識してはだめみたいです。

以下△7五歩なら▲同歩でどうかという形です。

▲7五同歩以下△同銀なら▲2四歩△同歩▲3四歩△2二角▲2四飛△2三歩▲2五飛で、ソフトの評価値+35で互角。

この手順は先手は▲3四歩を入れながら飛車先の歩を交換する展開で、▲2五飛と引いた形が銀取りになります。

これは後手の△3六歩を突いた手を逆用しており、このあたりは面白いところです。

▲7五同歩以下△7六歩▲9五角△6二金▲3四歩△4二角▲7四歩で、ソフトの評価値+20で互角。

この手順は△7六歩に▲9五角と王手をする手で、△6二金に▲7四歩として簡単に歩を渡さない形です。

どの手順を見ても難易度が高く自分の浮かばない手が多いです。

角頭の攻めのに対する受け方が参考になった1局でした。

3筋の歩を突き捨てた攻め方

上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で▲7八玉とした変化手順の局面。

実戦は▲3五歩に△同歩とせず△4三銀になったため、△3五同歩とした場合の検討です。

ソフトは△3五同歩に▲7八玉を推奨していたのですが、ここからの数手先のイメージをしておきたいです。

▲7八玉以下△4三銀▲4六銀△3四銀▲2六飛△3二金で、ソフトの評価値-78で互角。

この手順は自分の最初のイメージで浮かんだ手の流れですが、先手と後手の手としてはいまひとつのようです。

後手が△4三銀と後手の角頭を守るのは自然な手で、▲4六銀もこの形なら自然です。

△3四銀と3筋の位を確保する手はありそうな手ですが、▲2六飛とした手が冴えません。

以下△3二金として後手の3筋と4筋が手厚くなった感じで、先手が3筋の歩を突き捨てたのを逆に利用しています。

形勢は互角のようですが先手からの具体的な狙いも分かりにくくなっており、3筋の歩を突き捨てた手が活かされていません。

ソフトは△4三銀~△3四銀と3筋を補強するのはあまりよくないという認識みたいなので、この手を咎めないと先手は3筋の歩を突き捨てた意味がありません。

▲7八玉以下△4三銀▲4六銀△3四銀▲3八飛で、ソフトの評価値+174で互角。

この手順は先手が3筋の歩を突き捨てた手を継続するならこのように進みます。

自分の最初はこの手順が浮かんだのですが、どこかのタイミングで角交換して△2七角▲3九飛△4九角成▲同飛△3八金▲5九飛△4八金のような筋が気になりました。

しかしこれは▲1五角が王手金取りになるので無効でした。

▲3八飛は次に▲3五銀という分かりやすい狙いがあります。

▲3八飛に△4五歩なら▲3三角成△同桂▲3五銀△同銀▲同飛△3二歩▲3四歩で、ソフトの評価値+350で先手有利。

この手順は後手は角交換を目指す手ですが、角交換から銀を捌いて先手が指せているようです。

▲3八飛に△5二金右なら▲3五銀△同銀▲同飛△4三金▲3四歩で、ソフトの評価値+166で互角。

▲3四歩に△2二角なら▲5八金△1四歩▲2四歩△1三角▲3七飛△2四角▲3五銀で、ソフトの評価値+442で先手有利。

▲3四歩に△4二角なら▲2二銀△5四歩▲2一銀成で、ソフトの評価値+639で先手有利。

これらの手順は▲3四歩と抑えると先手の攻めがうるさいようで、先手が指せているようです。

やはり先手としては3筋の歩を突き捨てたということは、3筋から攻める手を考えるのが自然だったようです。

3筋の歩を突き捨てた攻め方が参考になった1局でした。

雁木に▲3七銀型の仕掛け

上図は、後手雁木模様に先手▲3七銀型からの進展で△7三銀と上がった局面。

後手の雁木模様に▲3七銀型はよく指すのですが、毎回仕掛け方がこれでいいのかが迷います。

以前の対局などで事前に調べてはいるのですが、局面が微妙に違えば指し方も変わってくるようでこのあたりの違いがいまひとつ分かっていません。

対局中に考えて少し無理っぽいと攻め筋と思っても、考えた時間がもったいのと指し手の方針を変えるとまた時間を使うことを考えると無理気味でも動くことがあります。

本局もそんな感じで△7三銀に▲3五歩を最初に考えて少し無理っぽいと思ったのですが、軌道修正できずに▲3五歩としました。

実戦は▲3五歩△4三銀▲3四歩△同銀▲3八飛で、ソフトの評価値+113で互角。

この手順の△4三銀に▲3四歩~▲3八飛はたまに見る指し方で、この展開だと先手は直ぐに角交換や銀取りになる筋でなくなるので少しほっとする部分はあります。

ただし形勢は互角のようです。

対局中は▲3五歩に△同歩を気にしていました。

▲3五歩△同歩▲4六銀△4五歩で、ソフトの評価値+69で互角。

この手順の3筋の歩を突き捨てて▲4六銀は自分もよく指す指し方ですが、△4五歩とされる筋が気になります。

▲4六銀に△4五歩はセットみたいな手ですが、後手の陣形が少しでも違うと指し手も変わってくるのでこのあたりが特に難しいです。

後手の陣形が本局は△3二銀型ですが、△4三銀型や△4三銀△3二金型や△5四歩とを突いている形などで指し手が変わってくるようです。

また後手の左側は△7三銀型ですが、△6二銀型や△7三桂型のようなケースもありこれらの違いを考えだしたらどれも難しいで終わってしまいます。

このあたりは結局実戦で考えて後から検討するしかなさそうです。

本局の変化手順の△4五歩ですが以下▲同銀△7七角成▲同桂で、ソフトの評価値+6で互角。

この手順は後手は狙われそうな角を捌ける形で、▲7七同桂とさせているのが狙いです。

いつでも△7五歩からの桂頭攻めがあるので先手としても嫌な形です。

先手からは▲4四角のような狙いはありますが、△3三桂が銀取りになり以下▲3四銀△4二金とされると3三の地点は受かります。

△7五歩に▲同歩なら△7六歩▲6五桂△6四銀と進みますが、以下▲5六銀で桂馬を支える形になります。

どれも1局ですが、先手は8八の銀が浮いている形が少し気になります。

以前調べたときは8八の銀が浮いているので▲7八玉としてから仕掛けるのはどうかと思って調べたのですが、あまりいい印象がなかったです。

互角の範囲ですが、急戦形で▲7八玉を省いて仕掛ける印象が残っていました。

最初の局面図から▲3五歩に△同歩ならソフトは▲7八玉を推奨していました。ソフトの評価値+68で互角。

この▲3五同歩△同歩▲7八玉は以前見たことがあるような気もしましたが、この手も知らないと指せないような手の部類です。

▲7八玉とすることで8八の銀にひもがつく形で、角交換になれば▲同銀と▲同桂の2種類の対応が可能になります。

▲6八玉型で角交換で▲7七同銀とすると△8六歩▲同歩△8八歩のような筋が残ります。

▲7八玉に後手も手が広く力勝負になりそうですが、先手としては少し自陣がまとめやすい形になっています。

雁木に▲3七銀型の仕掛けが参考になった1局でした。

苦しい局面で手をつくす

上図は、後手角換わり△3三金型からの進展で△1五角成とした局面。ソフトの評価値-153で互角。

対局中は先手がだいぶ悪くなったと思っていましたが、まだこの局面は苦しいながらも互角でした。

このような局面から踏ん張って指さないといけないのですが、指しづらくなると形勢が悪化するのがよくないです。

実戦は△1五角成以下▲2三歩成△同歩▲5五歩△8八歩▲同金△2四歩▲5四歩△5五歩で、ソフトの評価値-521で後手有利。

この手順の▲2三歩成は△同歩とさせることで2二の地点に空間をあけたつもりでした。

この手はソフトの推奨手でもあったので悪くなかったのですが、△同歩に▲5五歩が少しぬるかったようです。

▲5五歩のような手は以前は指せなかったのですが、焦りは禁物ということで力をためたつもりでした。

▲5五歩はソフトの候補手に上がっていましたが評価値を下げた手です。

後手は△8八歩を利かせて△2四歩と催促する形で、後手に桂馬が入れば△7六桂のような筋があります。

先手は▲5四歩として数手前の▲5五歩を活かしたつもりですが、△5五歩と先手の角道を止めて後手有利になったようです。

後手としては受けに回って着々と有利を拡大している感じで、先手の自分の棋力からすればこんな感じになるのですが、何か手をひねらないとじり貧になってしまいます。

ソフトの推奨手は△1五角成以下▲2三歩成△同歩▲1六歩△2四馬▲5七角△5三金上で、ソフトの評価値-210で互角。

この手順は▲1六歩と馬取りに歩を突くのが盲点でした。

△2四馬と王手をされる形ですが、▲5七角と角を引いて使う手がありました。

先手の角と後手の馬を交換するのは先手にとってはいい話なのでこの手が有力でした。

対局中は角を前に使うことばかり考えていたので、引いて使うのが見えていませんでした。

▲5七角に△5三金上は力強い受けで、後手としては4四の地点が薄いのでそこを補強しています。

このような地味な指し方が形勢を維持しているようで、将棋は派手な手ばかりではうまくいきません。

△5三金上以下▲4四歩△同金直▲5五歩△8八歩▲同金で、ソフトの評価値-224で互角。

この手順の▲5五歩や▲8八同金も先手に厳しい手がないので辛抱する感じで、指し手は冴えないようでも自分からは崩れないように指し手を進めています。

後手も直ぐに決めようとしても簡単ではないので地味な手の交換になるようです。

このあたりの指し手の精度を少しでも上げたいです。

苦しい局面で手をつくすのが参考になった1局でした。

自陣に先受けの歩を打つ

上図は、後手角換わり△3三金型からの進展で△2二歩と打った局面。ソフトの評価値+143で互角。

後手が早繰銀から仕掛けたのに対して先手が2筋に継ぎ歩をした展開です。

△2二歩で局面が一息ついたのですが、ここでの先手の指し手が難しいと思っていました。

先手は7筋と8筋がやや手薄で、後手は歩がたくさん入れば△7七歩や△8八歩のような手があります。

また後手に桂馬が入れば△7六桂の筋もあるので先手としては嫌な形です。

先手は攻めると反動がきつい形ですが、何か有効な受けがあるかというとさっぱり浮かびませんでした。

実戦は△2二歩以下▲2五桂△4三金寄▲5五角△6四銀▲6六角△5四歩で、ソフトの評価値-118で互角。

この手順の▲2五桂は最後に浮かんだ手で、桂馬が3七に残るより2五に跳ねると金取りになるのでそれが自然かと思ったのですがいまひとつでした。

後手の△4三金寄を少し軽視しており、この手がいい手だったようです。

自分は△3二金と引く形を予想して以下▲5五角~▲4四角でまずまずかと思っていまいたが、4四の地点を受ける△4三金寄が盲点でした。

▲5五角に△6四銀と銀を使わせて先手陣が少し楽になったかと思いましたが、▲6六角に△5四歩とされて後手が少し指しやすくなったようです。

後手は受けだけの手を指したのですが、先手が少し無理気味だったので手厚い受けで指しやすいようです。

先手の角のラインを止める手や△3七角のような筋があるので、後手の方に楽しみが多いです。

▲2五桂では▲7六歩がありました。ソフトの評価値+81で互角。

この▲7六歩は指摘されないと全く浮かびませんでした。

後手から△7七歩のような手があるのでどのように受けるかが気になっていましたが、4段目に歩を打って事前に受けるのは初めて見ました。

持ち駒の銀を自陣い打てば手堅くなりますが、銀を攻めに使えなくなります。

▲7六歩と打てば△7七歩には▲同桂で△7五歩の攻めがありません。

また場合によっては▲7七桂と桂馬を活用する筋もあり手が広かったようです。

先手の▲7六歩を咎めようとするなら△5四角があります。

▲7六歩△5四角▲4五歩△同歩▲5六銀△7六角▲4五桂△8七角成▲同金△同飛成▲7八銀で、ソフトの評価値+613で先手有利。

この△5四角は△7六角~△8七角成のような狙いですが、先手は受けてばかりでなく▲4五歩と反撃をします。

△4五同歩では△7六角もありそうですが、△4五同歩もありそうです。

△4五同歩に▲5六銀として次に▲4五桂を狙います。

後手も△7六角としますが、受けずに▲4五桂が強い手です。

自分の感覚では△8七角成とさせるとまずいという先入観だったのですが、△8七角成▲同金△同飛成に▲7八銀と打ってぎりぎりの受けのようです。

後手の持ち駒に桂馬があれば△7六桂があるので、先手も▲3三桂成と金を取る手は指せません。

このような受け方も何度か試さないと感覚をつかめないですが、このようなところを踏み込んで指せると指し手に幅が広がりそうです。

なお△5四角はソフトの候補手にもない手で、ソフトは△3二銀を推奨して以下▲9六歩△7三桂と進むようですがこれも難しいです。

自陣に先受けの歩を打つのが参考になった1局でした。

跳ねれ駒を少なくして駒組みをする

上図は、後手△4二玉と上がった局面。ソフトの評価値+185で互角。

後手の△3三金型は一般的に玉が薄く勝ちにくい戦型と言われていますが、実際に△3三金型と対戦すると相手の急所がどこか分かりにくく、どこに争点を求めるかで時間を使っていることが多いです。

実戦の数をこなしていないというのもありますが、金が3段目に出る囲いは上部が意外としっかりしているので、先手が動いたときに結果的に少し無理気味に手を作ったというのがあります。

これらは形勢判断がいまひとつできてないパターンです。

実戦は△4二玉に▲4七銀で、ソフトの評価値+60で互角。

この▲4七銀は形では普通の手ですが、この瞬間に3七の桂馬と4七の銀と4九の金が浮いた形になり後手の手番になったので少しぬるかったかもしれません。

離れ駒が多いと相手に動かれることもあるので、先手は駒を連結させる形で指した方が無難でした。

▲4七銀では▲5八金がありました。

▲5八金に△7五歩なら▲同歩△同銀▲4五歩で、ソフトの評価値+249で互角。

この手順の△7五歩は6一の金が浮いているので少し早い仕掛けのようにも見えますが、1手でも先に攻めるという方針なら考えられます。

▲7五同歩△同銀に▲4五歩と反撃するのが形のようで、このときに▲4八銀型なら3七の桂馬にひもがついています。

これが▲4七銀型なら3七の桂馬が浮いているので、後手が角を使って3七の桂馬を狙いながら指すことも可能になります。

先手は▲4八銀型の低い陣形で▲4五歩とすれば相手の玉頭の歩でもあり、△同歩でも手抜きでも少し後手が味が悪いです。

よって▲5八金に△5二金と辛抱します。

▲5八金△5二金▲4五歩△同歩▲4七銀で、ソフトの評価値+122で互角。

この手順の△5二金は5三の地点を固めて次に△7五歩の狙いですが、先に▲4五歩と仕掛けます。

△同歩に▲同桂かと思ったのですが、さすがにこの形は先手は少し無理気味で△3二金と引いて次に△4四歩と桂取りを狙われると先手が忙しくなります。

△4五同歩に▲4七銀が少し浮かびにくいです。

先に4筋の歩を突き捨ててから▲4七銀とする形で、先に▲4七銀とされると△7五歩と動かれる可能性があります。

その後に▲4五歩とするとやはり3七の桂馬が浮いているので、後手の角で狙われる危険があります。

先に4筋の歩を突き捨てて▲4七銀とすればいつでも▲4五桂と跳ねられるという意味のようです。

たまにこのような手順を変えての仕掛けというのを見ますが、やや例外的な指し方です。

形勢は互角みたいですが、その後先手は直ぐに▲4五桂と跳ねるのでなく▲5六銀など攻め駒を増やす含みもあります。

このように指したから先手有利になるまではいきませんが、ちょっとしたところで手順を変えるだけで少し駒組みが楽になるようです。

跳ねれ駒を少なくして駒組みをするのが参考になった1局でした。

△3三金型の相早繰銀

上図は、先手▲3七銀と上がった変化手順の局面。ソフトの評価値+143で互角。

以前▲3七銀に△7五歩という手を調べました。

今回は△7三銀から早繰銀にする手を調べてみます。

先手の早繰銀に後手が△3三金型からの早繰銀ですが、よくある形の△3三銀△3二金型と何が違うのかを確認します。

△3三金型は3一の銀がそのままの状態で戦うことも多く、場合によっては△2二銀~△3二金と引く形もありますが、将来後手玉を△3一銀△4二玉と構えることが多いです。

後手はできるだけ手を省いて動いていくことができます。

▲3七銀以下△7三銀▲7八金△9四歩▲4六銀△6四銀▲1六歩△7五歩▲同歩△同銀▲3五歩で、ソフトの評価値+204で互角。

この手順はお互いに銀を進出して仕掛けを狙う形です。

銀交換になって王手飛車の筋を消すために端歩を突くシンプルな形です。

早繰銀にしてなかなか仕掛けないような駒組みもありそうですが、名前の戦法の通りに早く銀を繰り出して動いてくる筋が一番気になります。

お互いに技がかかりそうな形なので、やり損なうとかなり形勢に差が開きそうです。

後手の7筋の歩の交換に自分は▲3五歩が見えていませんでした。

自分はこの形になったら▲2四歩△同歩▲2五歩の継ぎ歩が第一感だったのですが、▲2五歩はソフトの候補手にも上がっていませんでした。

▲3五歩で▲2五歩なら△7六歩▲6六銀△同銀▲同歩△2五歩▲3七桂で、ソフトの評価値+180で互角。

この手順は▲2五歩の継ぎ歩に対して△7六歩と銀取りに打つ手があり、以下▲6六銀からの銀交換になって△2五歩と手を戻される形です。

先手は継ぎ歩にして△2五歩に▲同飛が両取りになるのが理想ですが、7五の銀がいないので両取りになりません。

ただし、▲3七桂と跳ねた形が▲2五桂とか▲4五桂が金取りになるのでいい勝負みたいです。

▲3五歩は3三の金を直接攻める手でかなりうるさい形のようで、3三金を攻めると同時に後手の飛車のコビンを持ち駒の角で狙っています。

▲3五歩以下△7六歩▲6六銀で、ソフトの評価値+284で互角。

この手順も自分にとって興味深く後手は△7六歩と打ってきましたが、△8六歩も考えられる形です。

△7六歩で△8六歩なら▲同歩△同銀▲同銀△同飛▲8七歩△8二飛▲3四歩で、ソフトの評価値+436で先手有利。

この手順は後手は8筋から銀交換をしましたが、▲8七歩△8二飛▲3四歩が金取りになるので先手が少し指せているようです。

3筋に手をつけていると、▲3四歩と歩を取り込んだ形が金取りになるのが魅力的です。

よって後手は△7六歩としましたが、ここでも先手は▲8八銀とするか▲6六銀とするか少し迷います。

局面によっては▲8八銀という手もあり、▲6六銀との違いが自分はいまひとつ理解できていませんが、このあたりは似たような局面をたくさん指さないと感覚がつかめません。

本局では▲6六銀として銀交換を狙う形のようです。

▲6六銀に△6四銀なら▲3四歩△同金▲2四歩△同歩▲2三角△3三金▲5六角成で、ソフトの評価値+582で先手有利。

この手順は先手は馬を作る形で少し指しやすそうです。

▲6六銀に△同銀▲同歩△3五歩▲5五角△6四角▲同角△同歩▲6五歩で、ソフトの評価値+309で先手有利。

この手順は銀交換から△3五歩に▲5五角と中央に角を打つ手で、以下△6四角で角の交換になります。

最後の▲6五歩は△同歩なら▲6四角と打つ狙いですが、かなり難易度の高い手です。

将棋は調べれば調べるほど分からないことだらけで、奥が深いです。

△3三金型の相早繰銀が参考になった1局でした。

序盤の認識が違っていた局面

上図は、後手▲3七銀と上がった変化手順の局面。ソフトの評価値+143で互角。

後手の角換わり△3三金型からの進展です。

▲3七銀の局面は実戦から少しかけ離れていますが、ソフトは角換わり△3三金型に先手が▲3七銀からの早繰銀を推奨していました。

自分が早繰銀をほとんど指さないのでそのような局面からの指し手を調べても棋力向上という目線からは効率が悪いと思いますが、気になった局面をがそのままだとすっきりしないので調べています。

このような調べることもそれなりに手間がかかります。

そのときにそれなりに理解しても時間がたてばほとんど忘れているので、何かのときに後から見直せるようにしています。

ただしそのような知識が増えたから将棋が強くなったかというと、それはまた別の次元の話になります。

▲3七銀の局面で後手から気になった仕掛けがあるので、それを調べます。

▲3七銀以下△7五歩▲同歩△6五角▲3五歩△7三銀▲3四歩△同金▲5八玉で、ソフトの評価値+140で互角。

この手順の△7五歩ですが、先手が▲3七銀型と▲6九金型の場合に生じる仕掛けです。

このような手を食らうと、昔の感覚では先手がやり損なったというイメージがありました。

よくある将棋の本にある先手の失敗例です。

そのため数手前に▲7八金と8七の地点の補強をしてから▲3七銀が普通です。

先手が▲7八金を省略したのでこの仕掛けが生じたのですが、△7五歩は意外にもソフトの候補手にも上がっていませんでした。

ソフトの候補手にも上がっていない手はあまりいい手ではない可能性が高く、自分の理解とは正反対でした。

△6五角には▲3五歩が鋭い手で、後手の飛車のコビンがあいているときに手を作るイメージですがこの手は見えていませんでした。

この▲3五歩が後手の△3三金型の欠点をいかした手のようで、△3五同歩なら▲3四歩△同金▲5五角があります。

よって▲3五歩に△7三銀と飛車のコビンを閉めますが、▲3四歩~▲5八玉が少し見えづらいです。

▲5八玉という4七の地点を補強する受け方はたまに見られるのですが、昔の感覚だと▲5八金右が最初に浮かぶので知らないと指せないです。

▲5八玉以下△8三角成▲8三歩で、ソフトの評価値+271で互角。

この手順は△8七角成に▲8三歩が継続手ですが、序盤早々からの激しい変化なのでこのような手も知らないと指せないイメージです。

△8七角成と歩を取られたのを逆用しています。

後手の3四の金が浮いているのと先手の持ち駒に角があるので、角を活かした攻めを受けるのが意外と難しいようです。

▲8三歩に△同飛なら▲5六角△8四飛▲7四歩があり、3四の金が取られる形です。

また▲8三歩に△5二飛なら▲7四歩△6四銀▲8二角があります。

▲8二角の局面は9一の香車が取られる形で先手有利です。

よって▲8三歩には△9二飛で、以下▲5六角△3三金▲3四歩△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2五飛△7六歩▲6六銀△8六馬▲9六歩で、ソフトの評価値+398で先手有利。 

この手順も自分は考えて思いつかない手で、▲5六角に△3三金としても手が続かないと思っていましたが▲3四歩△3二金に▲2四歩と2筋の歩の交換をする手がありました。

このような手の組み合わせも見えるかどうかがセンスの問題で、せっかく指しやすい局面でも手が見えないと局面が活きません。

歩の交換の後▲2五飛で次に▲8五飛を狙って先手が指しやすそうです。

これらの手順より最初の局面図から△7五歩は少し無理気味だったようです。

なおそれ以外の展開はまた別の機会に調べます。

序盤の認識が違っていた局面が参考になった1局でした。